『ラストダンスは私に』 ダニエル・ダリュー
”Garde-moi La Derniere Danse” Danielle Darrieux 【YOUTUBEより】
原曲は1960年にドク・ ポーマス作詞、モルト・シューマン作曲による”Save The Last Dance For Me”です。
同年にドリフターズ(リード・ヴォーカルはベン・E・キング)が唄って全米No.1のミリオンヒットとなりました。
日本ではこれを『今宵の思い出に』という邦題でリリースしたのですが残念ながら全く売れませんでした。
その間に、アンドレ・ミシェル・サルヴェがフランス語の歌詞を付け『ラストダンスは私に』というタイトルでダリダが
唄ったことでシャンソンとして知られることになりました。
その後、ドリフターズも邦題を『ラストダンスは私に』に切り替えたのですが【今週のベストテン】にランクインせず
1964年2月に二週間だけ19位となったのが精一杯でした。
『ポインシアナ』 ペペ・ハラミジョとラテン・アメリカン・リズム
”Poinciana” Pepe Jaramillo & His Latin American Rhythm 【YOUTUBEより】
この曲は1936年にナット・シモンが作曲、マヌエル・リソが作詞したキューバ産のラテン・ナンバーです。
1940年代にアメリカに渡り、バディ・バーニアが”The Song of Tree”(樹木の歌)という英詩をつけビング・クロスビーが
唄ったことによってスタンダード・ナンバーとなり、数多くのレコードが競い合ってリリースされています。
ヴォーカルでは、フランク・シナトラ、ナット・キング・コール、フォー・フレッシュメン、カテリーナ・ヴァレンテなど、また
インストゥルメンタルとしては、グレン・ミラー、デヴィッド・ローズ、パーシー・フェイス、ザビア・クガー、ウェルナー・ミュラー
などがありますが、私の好みと偏見でペペ・ハラミジョを貼り付けました。
ちなみに”Poinciana”とは鮮朱赤色の五弁花を咲かせるマダガスカル原産の熱帯の樹木のことです。
『風のささやき』 ポール・モーリア楽団
”Moulins De Mon Coeur” Paul Mauriat et son Grand Orchestre 【YOUTUBEより】
1968年制作、ノーマン・ジェイソン監督によるアメリカ映画『華麗なる賭け』の主題歌です。
映画は銀行強盗の元締めと美人保険調査員との駆け引きを描いたコメディタッチのアクション作品で、監督の
ノーマン・ジェイソンが主題歌をフランスのミシェル・ルグランに依頼しています。
主題歌の『風のささやき』 ( The Windmills of Your Mind ) はノエル・ハリスンが唄ったのですが、この曲は映画音楽と
いうよりも、インストゥルメンタルで聞きたい楽曲です。
ミシェル・ルグラン自身の演奏、ヘンリー・マンシーニ楽団、パーシー・フェイス楽団などがリリースされていますが
中でもポール・モーリア楽団が秀逸ですね。