盲腸炎

　先日、お客のN君が朝起きた時にお腹がキリキリと痛むので会社を休んだとか。

　私 「お腹がキリキリと痛むて、陣痛か？」
　客N「そう、もうすぐ生まれそうやった。て、何で俺が陣痛やねん！」
　私 「いやあ、破裂しそうなお腹を見て…」
　客N「妊娠腹でも、男は子供は生まれへん。痛むのは盲腸やってん」
　私 「へえ、包丁でお腹を切ったんか？」
　客N「包丁と違う！盲腸や」
　私 「なんや、盲腸かいな。もうちょう、ハッキリ言うてくれな聞き間違うわ」
　客N「わざと聞き間違えて…。マスターは盲腸になった事ある？」
　私 「子供の頃に盲腸になったけど、ちらしただけや」
　客N「ちらしたて、どういうこと？」
　私 「♪ちらし～寿司な～らあ、このすし太郎～ あったかご飯 に混ぜるだけ！」
　客N「テレビのCM言うてる場合と違うで」
　私 「“ちらす”とは切開せんと痛みや腫れを薬で押さえることや」
　客N「へえ、マスターは手術をせーへんかったんや」
　私 「そうや。N君は手術したんやろ？手術は盲腸だけに、モウ、超痛いやろね」

　一句：手術して　もう、ちょうしがイイ　盲腸炎
　謎かけ：盲腸炎とかけて、恩師の死を悲しみ嘆くと解く。どちらも(痛み・悼み)ます