東の空にぽっかりと
浮かんだ月が欠けていく
寂しく静かにゆっくりと
かくれんぼするよに欠けていき
地球の影に身を隠す
その瞬間に赤茶けた
見たことが無い赤銅色
幻想的な満月は
多くの人の心打つ
惑星食もある今宵
戦国の世の信長も
見たかもしれない幽玄の
数百年ぶりの天体ショー
月と重なる天王星
それは極めて小さくて
見ること出来ぬ肉眼で
でも、天国の瞳なら
満喫していることだろう
皆既になれば暗くなり
星がチカチカ輝いて
西の空には天の川
晩秋の夜のスペクタクル
紅く燃えてる満月は
悲しいほどに美しい
※幽玄(ゆうげん)=物事の趣が奥深くはかりしれないこと。
※スペクタクル=壮大で印象的な光景。壮観。
※慕嬢詩(ボジョウシ)=亡くした娘を慕う気持を綴った詩・文。私の創作語。