浮気

　40歳を過ぎて最近結婚したS君が奥さんを連れて来た。そして浮気の定義の話になった。
　ヒトによっては「あの子ええなあ」と思う気持ちだけでも浮気だと言うし、「他の女性と話しただけでも浮気」「キスぐらいええ、挿入したら浮気や」と言う人、「浮気してもわからんようにしたら許す」と意見がまちまちだ。
　今日の新妻はソープランドに行くのは浮気になり嫌だと言った。

　ママ「奥さん、S君の浮気　気ぃつけや」
　私　「大丈夫や」
　ママ「なんでやの？」
　私　「インポやから」
　S君 「見たんか！」
　私　「あ、ごめんごめん。でも、安心しーや」
　ママ「なんでやのん？」
　私　「女房妬くほど亭主もてもせず、て言うやん」
　ママ「そやけど、タデ喰う虫も好き好き、とも言うやん」
　S君 「なんやねん！一体俺はタデかい？それとも虫かい？」
　私　「そうやなあ、浮気の虫や」
　ママ「浮気で思い出したけど、タイガー・ウッズはかなりの女性と浮気してたね」
　私　「今、離婚問題から親権争いに発展しているらしいね。ウッズ、頭、ウッズやなあ」

　一句：タイガー(大概)の　浮気がばれて　頭打っず（ウッズ）

ふつかよい

　土曜日に気前のいいお客さんが沢山いて、あっちこっちでよばれて酔ってしまいラストは記憶喪失。(5時半に終わったらしい)
　それでも習性で帰宅後にブログをアップしようとコンピューターの電源をON、しかし起動待ちの間に炬燵で寝てしまった。
　朝8時過ぎに目が覚めたのでブログをまとめてアップしたが、こんなに遅くブログをアップしたのは珍しい。まだ意識が朦朧としているので布団に入ってまた寝る。
　昼の12時に寝床からはい出したが全身がだるく胸は焼けはするし頭は重い。
　「今日はアルコールは抜こう」と、堅い決意をした。
　が、夜、イタリアンで美味しそうな前菜料理が出てきた時に昼の誓いを忘れてビールを注文。ほろ酔い気分になり二日酔いの不快な状態はアルコールでマヒしたのか、気のせいか治っていた。
　
　一句：二日酔いの　不快、忘れる　迎え酒

猫の死

　猫を飼っていたが最近いなくなったとお客さんが嘆いていた。

　私　「俺とこも以前、猫を6匹飼(コ)うてたけど、1匹ずついてへんようになったわ」
　お客「犬は飼い主の前で死ぬけど、猫は自分の死体を飼い主には見せへんて言うもんな」
　私　「そうそう、猫は死期を悟ると自ら飼い主の元を離れ、死に場所に移動して死ぬとか」
　お客「それにしても、どこで死ぬんやろね。交通事故以外で猫の死骸を見た事がないわ」
　私　「街の中は間違いないわ。なんせ、しがいち(市街地)て言うから」
　お客「うまい！それはそうと猫が自分の死骸を見せないのは自尊心が強いからかなあ」
　私　「確かに猫は自尊心が強い。気取っていて気まぐれでマイペース」
　お客「そんな猫やのに、何で可愛いねんやろね？」
　私　「エサをねだる時にすり寄ってきたり、普段の仕草や寝姿が可愛いねん」
　お客「あの寝てる時の姿態は愛らしいし、時にはなめまかしいなあ」
　私　「猫は姿態は見せるけど、死体は見せへん動物やなあ」

　一句：猫家出　最後の晩餐　昨日の餌

長い曲名

　お客さんが坂本真綾の曲『THE GARDEN OF EVERYTHING -電気ロケットに君をつれて』を探してほしいと言った。

　私　「えらい長いタイトルやなあ。もういっぺん言うてや」
　お客「THE GARDEN OF EVERYTHING -電気ロケットに君をつれて…ホンマ長いわ、舌噛むわ」
　私　「俺、体かたいから 下 噛まれへんわ」と体を折り曲げる。
　お客「アハハ、マスターのそのノリが好きやねん」
　私　「それにしてもこの曲、タイトルだけで1番が終わってしまうなあ」
　お客「それはないやろけど…。まあ、歌番組の司会者泣かせやなあ」
　私　「ホンマや。この曲名を覚えるのに必死になり、他の歌手の曲名を忘れたりして…」
　お客「司会者はプロやから大丈夫やと思うけど…。それで、カラオケはあったんかいな？」
　私　「今、探したけど無いわ。曲名が長すぎてデンモクに入力でけへんかったんと違うか」
　お客「無かってよかったわ」
　私　「なんでやねん？」
　お客「ただ、あるかどうか聞いてみただけや。唄われへんねん」
　私　「曲名だけで疲れるもんなあ」

　一句：唄う気が　失くしてしまう　長い題

お勘定

　飲食を終えてお勘定して欲しい時に「シメて」と言うお客さんがいる。
　
　お客「そろそろ帰るわ。シメてや」
　ママ「きつぅシメたるわ」
　私　「ええっ、俺にシメてくれへんのに…」
　ママ「何、言うてんの、もう何年も無いやん」
　私　「お客さんの前で夫婦生活をバラしなや」
　ママ「アンタが言いだしたんやんか」
　お客「シメんと何モメてんのん」
　私　「今、明け方やろ。シメモメや」
　ママ「それ、しののめ(東雲)やんか」
　お客「とにかく客の前でモメたらあかんじょう(勘定)」
　
　一句：勘定の　話もつれて　感情的に

花粉症の薬

　お客さんが耳鼻咽喉科で花粉症の薬をもらって来たとか。

　お客「今日、耳鼻咽喉科に行ってきてん」
　私　「ジジ・インポーか？」
　お客「爺、インポかと違(チゴ)て耳鼻咽喉科や」
　私　「なんや、俺のことかと思たわ」
　お客「花粉症の薬、貰(モロ)てきたけど、薬がよう効くわ」
　私　「そんなに、効くんかいな」
　お客「そうや、目が痒(カユ)なれへんね。そやけど薬飲んだら1日中眠たいねん」
　私　「それは薬が花粉症に効くというより、寝たら目を瞑り花粉が目に入れへんからと違うか」

　一句：花粉症　薬とティッシュが　必需品

タレ

　今日の一品はマグロの山かけだが、ワサビと醤油でタレを作った。

　私　「タレ、少なかったら言うてや」
　お客「ちょっとタレへんわ」
　私　「好みがあるやろ。タレを渡すから自分でかけタレや」
　お客「この味、マスターの頭みたいに薄いのんと違うか」
　私　「タレの事で文句タレるな。馬鹿タレが」
　お客「タレか止めてんか。マスター壊れてるで」
　ママ「あんたらええ加減にしタレや」　

　一句：タレ・ネタで　ダジャレ連発　タレ流し

痛風の客

　ビールが好きな肥満の女性客。痛風のため医師に1ヶ月間の禁酒、禁煙を言い渡されたが、禁を破って1週間目に飲みに来た。

　私　「久しぶり、どないしてたん？」
　お客「久しぶりて、1週間しか経ってへんやん。私、お医者さんに痛風て言われてん」
　私　「痛風か、原因はビールやろ」
　お客「それもそうやけど、食事も原因やね」
　私　「何を食べてたん？」
　お客「肉、カニ、エビ、イクラ、ウニ！」
　私　「ご馳走ばっかり食べてるなあ。俺は(痛風には)ならんな。粗食やから…」
　お客「一杯ぐらい大丈夫やから、とりあえずビール抜いて頂戴」(ビールを注ぐ)
　私　「どうや、久しぶりのビールは最高やろ」
　お客「あ～美味し、ビール、ええねえ。1週間ぬいたつもりでも1ヶ月ぬいたみたいや」
　私　「わかる、わかる。俺も(毛が)10本抜けたつもりでも100本ぬけてる感じ…」
　お客「それは、どうとも言えん」喋りながら彼女はビールを一気に飲み干した。
　私　「えらい、早いなあ。もう空けたんかいな。次ぎ何を飲む？」
　お客「ビールは2本目になるしなあ、欲しいけどやめとくわ」
　私　「そやけど本当はビールを飲みたいねんやろ」
　お客「そう。でもビールはプリン体が多いので通風に悪いからなあ」
　私　「もともとプリン体(体がプリンプリン)やん」
　
　一句：痛風で　ビールのまずに　涙のむ

休んで鍛える

　歳をとると休むのもトレーニングのうちだと思う。
　体力が落ちいるのに無理して身体を壊したら元も子もなくなるので、いかにして末長くトレーニングが続けられるかを考えた。
　62歳にもなると2か月以上休むといっぺんに体力が落ちて元に戻すのに時間がかかる。無理をして身体を壊して長期間休むよりも、しんどい時はその時に休む方がずっと運動を継続できると思う。
　「休んで鍛える！」
　まあ、これを言い訳にずっと運動をさぼってます。

　一句：歳いくと　休んで鍛える　こともある

変わった夫婦

　今日のお客さん、奥さんの行動を言い並べて、フツーじゃないとグチをこぼしていた。

　私　「アンタとこの嫁、ホンマ、変わってるなあ」
　お客「そうやねん、ウチの嫁はん変わっとるやろ」
　私　「と言うことは旦那も変わってるなあ」
　お客「えっ、俺もか？」
　私　「そやから一緒になれたんや」
　お客「なんでや？」
　私　「片方がマトモやったら変な相手は選べへん。一緒になる事はない」
　お客「つまり、俺が変やから嫁さんが変な相手を選んだって事か？」
　私　「そうや、アンタらは似たもの夫婦や」

　一句：変な夫婦　似たもの同士と　冷やかされて