★clausewitzのひとりごと★

45才既婚男です。雑多なブログですがコメントお待ちしております。

日本道路公団   その3

2005年08月09日 23時52分49秒 | 政治・時事の話
果たしてその考えはどうでしょうか?
僕個人としましては、「反対」ですね。
小泉さんの勇気や方向性はいいと思うのですが、そのやり方がちょっと・・。

特殊法人はすべてが悪い団体というわけではありません。
民間がやっても儲からない、というかどこもやらないから、存在する。
そういうものだと思っております。
「赤字だから悪」という単純なものではありません。

過疎地域の医療にしても前にお話しました。
沖縄のように財政が苦しい地域もあります。
それを考えずに「民間でやっているのだから努力しろ」と言い捨てるのはちと。
こういう「赤字のサービス」ってのは無駄なものもあるかもしれませんが、
大体は国民の生活に直結するものが多いと思います。
それを赤字だということで切り捨てるのは・・・。
今までは財政投融資などによって救われてきたのですが、これからは期待できなくなる。そういうおそれもあります。

道路事業は完成しないと意味がない。
もちろん、どこまで行くと「完成」なのかは国民の信をとうべきだと思います。
「これだけ整備したのだから後は維持だけ。民間でもできる」というなら分かりますが、あまり説明もせずに、道路公団の悪いところばかりあげるのはどうかと。
もちろん、汚職が多いのは認めますし、その辺は厳罰をもって律していかなくてはいけません。
ただ僕が思うに、ああいう「赤字の団体」よりも数倍も悪質な汚職が「黒字の特殊法人」にあると思います。もちろん、ただの憶測ですが。
マスコミってのはおかしなもので、税金を投入していなかったら何のメスもいれませんからね。

儲かって仕方がない団体を調べ上げ、赤字だらけの団体との統廃合を考える方が現実的かなと思ったりします。
あくまで、僕の意見ですけどね。

ただ、単に「小泉が好きかどうか」で決めていい問題ではありません。
そして、「小泉が悪」でもないのです。ただ単に「どの考え方が自分に一番馴染むか」ということだと思います。
反対意見の人は敵ではありません。政府の悪口ばかり言ったらいいというものでもありません。選挙とは「みんなはどう考えるか。どうしたいですか?」という集会みたいなものです。学級会みたいなものですね。
「みんなで決めたのだから従おう」そういうものです。
国民全体が、小泉さんと同じように考えて「そんな生ぬるいものは構造改革ではない。国家財政を健全化するためには多少の痛みは耐えてみせる」と考えるのであれば僕もそれに従うしかないのです。

ただ・・・・偏った報道ではなく、本当の情報を流して欲しいです。
そうしないと誰も何も決めることができませんから。
国民は馬鹿ではないのですから。

日本道路公団   その2

2005年08月09日 23時33分07秒 | 政治・時事の話
ただ、あんなに赤字ばかりじゃ、洒落にならないというのはどの政治家も思っているのでしょう。何しろ、「@@年後には高速道路はただになる」と公言していましたから(笑)

後、同じく国家事業として行った「鉄道」はどうでしょうか?
今はJRとして成功してます。この差はどこにでたのでしょうか?
両方ともお金をもらって人を運んだり車を通したりしてますね。
同じように見えるのに「鉄道」と「道路」はこうまで違うのはなぜ?
ここもまたマスコミが「黒字」「赤字」にこだわるところだと思います。

実は、その差は「売店」にあったりします。
JR(旧国鉄)では「キオスク」という売店を持ってます。
売店なんて儲かるのは当然です。民間企業と同じものですからね。
しかも、ほぼ専売特許。つまり国鉄の黒字はこの辺りから出ていたのです。

じゃあ、道路公団にも「サービスエリア、パーキングエリア」があるでは
ないかとなるのですが、実は「日本道路公団」と「J-SaPa」(財団法人 道路サービス機構)とは別団体なんですよ。
だからJ-SaPaではぼろ儲け。道路公団は大赤字。
なんで最初から二つに分けたのかってのはただ単に二つにした方が天下り先が二つになるから・・・。だったりするのです。
「そんな、馬鹿な・・・」という話が本当だったりします。
これはその昔、元総理府次長の「高岡 完治」さんに伺った話です。

そして、これらの馬鹿な特殊法人を「統廃合」しようとする「構造改革」が
かなり昔から自民党内外で出ておりました。
そうすることによってかなり無駄がなくせるのですからね。

小泉さんはというと・・・それでは生ぬるい
特殊法人に流れる金の流れを完全に断ち切る・・・
そして、道路公団は道路公団だけでなんとかしろ。
という考えのようです。

日本道路公団   その1

2005年08月09日 23時19分29秒 | 政治・時事の話
一般的な人から見ると「時代遅れ」と思われるかと思いますが日本道路公団の話をしたいと思います。
今から20年以上前から言われている「構造改革」についてですが、主に日本道路公団などの特殊法人の累積赤字、汚職などが原因になることが多いようです。
マスコミは視聴率稼ぎばかりをねらいますから「日本道路公団=悪」という構図を崩しませんし、説明もしてません。

なぜここまで悪者になるかというと、大量の税金を投与しているにもかかわらず赤字が増大しているからです。余程無能に思われるのでしょう。
しかしそれはただ汚職が多いからでしょうか?僕はそうは思いません。

そこでまず、「公共事業」という視点から見ていきたいと思います。
公共事業とはどういうものなのでしょうか?
近代社会は、自由主義を標榜してきました。
つまり「民間のやることになるべく政府・国家は口を出すな」ということです。
ホッブスやロック、アダムスミスなどが有名ですかね。
逆に言うと「政府は小さくあるべき」ということ。夜警国家です。
(あまり詳しくはいいませんが・・・)
しかし、道路・鉄道などは民間で建設しても絶対に儲かりません。
というか金がかかりすぎるのです。
ローマ帝国であれ、プロイセン王国(後のドイツ帝国)であろうと国家事業でした。それで日本でも国が建設をすすめたのです。
だから当然、日本道路公団も赤字のはずです。
最初から赤字になるのは分かっていたから国が特殊法人としてやったんですから。

それをどう勘違いしているのか、マスコミは「企業」と比べたがります。
企業ではいろいろ努力して黒字にしているんだから赤字である道路公団は苦労していない。という単純な図式にして、批判に回ってます。