筆の足跡

日々の出来事と趣味のお絵描きの記録です。

椿

2009年03月19日 | 日本画・絵

「椿」の下図です。骨書きしたものにフォトショで色を付けてみました。

大きさは3号。27センチ×22センチです。

こういう主になる花が画面からはみ出して切れちゃっている構図っていうのは、
たぶん日本画的にはダメなんだと思います。
漫画的にはぜんぜん平気なんだけどな~。
最初の頃それがよくわからなくて、
先生に「画面の中に花が収まるように描きなさい」って言われました。

今回はダメだと言われたことをあえてやってみました。
額に入れることを考えると、椿の花はもっと切れると思います。


骨書き


薄墨
いつも思うんだけど、この段階が一番きれいなんじゃないか……?
ここでやめたらいいんじゃないか……? と。


胡粉

ちなみにバックには金箔を貼るつもりです。

ガラスの蝶々

2009年03月18日 | 日本画・絵

鉛筆、カラーインク、フォトショップ使用

「私立探偵・麻生龍太郎」発行記念にイラスト描いてみました。
タイトルは「ガラスの蝶々」←本とは何の関係もないけど、まあまあ……。

山内練とウスバシロチョウです。
またまたわかる人にはわかる組み合わせ。

文庫本「聖なる黒夜」のサイドストーリーで、麻生は練の姉とともに
彼の故郷にウスバシロチョウを見に行きます。

練の胸に掘られたガラスの蝶を。

練の胸の刺青、たしか登場するのは、
わたしのあやふやな記憶だと、燃え盛る別荘から練が緑子を救出する場面と
当然麻生との濡れ場(きゃ~きゃ~!)、の二回。
お姉さんはなんで練の刺青のこと知っているのかな、
というか、いつ練の裸を見たんだ?……と疑問に思っているのはわたしでけ?


やっぱ、自分の絵は好きになれないわぁ~。
練は難しいです(涙)。
現在の春日組若頭で悪魔のような練は描けなくて、
やっぱり無垢だったころの練になってしまう。


そうそう「私立探偵・麻生龍太郎」ですが、図書館で予約したのが発売から10日目。←予約するの忘れていた。
その時点で予約人数77人。
この分だと、へたしたら本が手元にくるのに半年かかるかも……。

しかし予約した人って絶対麻生と練のファンだと思う。
つまり腐女子!
さいたまにもこんに腐女子がいるんだ~とおもわず喜んでしまいました。


大根……?(ついでに卒業式)

2009年03月16日 | 日常


娘の学校に行く途中の畑で発見。

大根……ですよね~。
こうなる前に収穫してしまえばよかったのに。

ここまで育つとなんだか食べたくありませんよね~。
おいしそうじゃなさそうだし……。

なぜ、学校に行ったかというと、今日は娘の卒業式だったわけで。
晴れてよかったです。



大根と扱いが随分違うなぁ。(こんな写真、大きくしてもしょ~がないので)
娘は学校から帰ってきたとおもったら、お昼も食べずに制服のままカラオケに飛んでいきました。
こういう時だけは根性あります。

卒業式では、娘の友人二人、名前だけの卒業式でした。
いわゆる登校拒否児です。
小学校までは仲良くて、うちにも遊びに来ていて、塾も一緒だったりしていたのに、
気がついたら、塾辞めて、学校にも来なくなって……。

何がきっかけで学校に行けなくなるのか……。
本当に普通の子で普通に遊んでいたのに、
登校拒否だなんて……、わからないものですね。
本人も辛いだろうけど、親も辛いでしょうね。
友人が卒業して、上の学校に進むのに。

うちのバカ娘もいろいろ大変だったけど、←何かと具合いが悪くなる娘でした。
無事卒業できただけでもよかったのでしょう。

4月から高校。
また新たな戦いが始まりますわぁ~。

青いビン

2009年03月15日 | 日本画・絵
3月に入って一回目の日本画教室。

ビンの大きさと位置を先生に相談しトレペに書いた状態。



チャコペーパーを挟んで麻紙に写します。
骨書きはせず、えんぴつであたりをとり、薄墨で塗りました。



今回はここまで。

作業が遅っ!
おしゃべりが多いので……。
先生と「加山又造」について語り合いました。

cochi「裸婦はすごいですよね~!あの肌の美しさったら!」
先生「あれはすごいです!筆筋が見えないっていうのは脅威ですよ」
cochi「どうやって塗っているんでしょう?」
先生「たぶん独自の塗り方があるんだとおもいますよ。連筆でやるのかなあ?」
cochi「先生は加山又造に教わらなかったんですか?」

加山又造は多摩美の教授でした。

先生「僕の頃は彼は名誉教授で、教わるはずだったんですけど、体の具合が悪くなったので、
  授業が無くなってしまったんですよね~」

それは残念~。あの脅威の美肌の秘密を教わってほしかったです~。

先生「加山又造は多摩美、って感じですね」
cochi「芸大とどう違うんですか?」
先生「芸大の日本画っていうのは、実は修復技術を教えるところなんですよ」
cochi「へえ~」

それは知らなかった。

先生「実際、卒業生の半分はそういう関係の仕事についています。
   政府から与えられた最高級の絵の具を使えるんだから、
   それはそれでやりがいのあることでしょうけどね」

なるほど、なるほど、日本画は冒険だ~!の多摩美とは目指すものが違うと……。
たしかに芸大出の先生は、基本に則った日本画の描き方を教えてくれました。
わたしふうに言うと「正しい日本画」?

そうか、芸大の半分は職人か~。
残り半分はやはり画家を目指しているのでしょうかね?

ちなみに先生のお兄さんは芸大大学院卒だそうです。




鎌倉散策・杉本寺&鶴岡八幡宮

2009年03月13日 | お出かけ
次は杉本寺です。
報国寺から金沢海道沿いに歩いて5分
鎌倉一古いお寺だそうです。


苔むし崩れかけた石段。
さずがに立ち入り禁止のようで、左の石段を使います。


その石段を上から見下ろした図。





最後は鶴岡八幡宮。
ちょうどいい時間のバスがなかったので歩きました。15分くらいかかったかな。



階段脇の大銀杏
葉の茂ってない今の時期はまるで、使い古した箒のよう。




若宮大路沿いの漬け物屋さんでお土産を買いました。
お店の中にいるのは娘。
試食品物色中。


もちろん鳩サブレーもゲット!


当日のお土産
漬け物とサブレー、左上のは桜の紅茶。
浄妙寺の石釜ガーデンテラスで紅茶好きの娘が購入。
家に帰ってさっそくいれてみたけど、香料が強くて娘はダメでした。

とりあえずこれでお終いです。
長々とお付き合いくださりありがとうございました(汗)。



鎌倉散策・報国寺周辺

2009年03月12日 | お出かけ

旧華頂宮邸  庭園からの写真はありません、工事中でしたので。




梅のや  「だんご」につられて入ってしまいました。


梅のやの店内


団子+お茶で500円


梅のやさんで買ったお土産
布で作った小花がかわいいかったのでおもわず。


家の壁に吊り下げてみました。

昨日は「いい旅夢気分」で鎌倉やってました。
円覚寺も出てきて……。
今度座禅体験でもしようかな。
無念無想の境地……。
はあぁ~。

鎌倉散策・浄妙寺

2009年03月10日 | お出かけ
さてさて、ランチを食べていざ鎌倉へ。
まずはバスで15分ほどの浄妙寺。
足利義兼創建

 
山門

 
本堂

 





 
喜泉庵 お抹茶をいただけます。(500円)

 



 
石釜ガーデンパレス。元貴族のお屋敷がなぜここに?
食事、お茶が出来ます。パンは焼きたてだそうです。

このあと、報国寺に向かいます。
ではまた。
いつまで続く?鎌倉散策……。

鎌倉散策・円覚寺

2009年03月09日 | お出かけ
昨日、娘と元義妹と一緒に鎌倉へ遊びに行ってきました。
大宮から「湘南・新宿ライン」に乗って一時間四十分(元義妹は群馬から出てきた)。
「鎌倉・江ノ島フリー切符」を使えば、鎌倉、江ノ島エリアのJR、江ノ電、モノレールが乗り降り自由!
晴れてはいなかったけど、雨が降らなくてよかったです。
(一時的に降られたけど)

梅には遅く桜には早いこの季節、思ったより人出は少なく、ゆっくり見学できました。

ますは、北鎌倉で降りて徒歩1分の「円覚寺」へ。
北条時宗創建。













昼食は北鎌倉駅徒歩3分の「笹の葉」
電車を降りたら、すぐ予約の電話を入れました。
友人が「行列ができているよ」って言ったので。
でも今日は空いていました。
トタン屋根の普通の民家でした。



精進料理?いえ、自然食料理だそうで……。


食事の後は鎌倉へ行き、浄妙寺を目指します。
それは次回。

今日はちょっと足が筋肉痛です~。

※元義妹との関係は、そうですね~、戸籍的には「合田義兄弟」?
 わかる人にはわかるけど、わからない人にはそれ何?ですね(笑)
 高村薫著「合田シリーズ」に出てくる、合田雄一郎と加納祐介の関係です。←あくまで戸籍です!

歌舞伎のお勉強

2009年03月07日 | 本・漫画・音楽
4月に歌舞伎を見に行きます!
友人が取ってくれたんです~!
歌舞伎デビューです!

で、これを買ってお勉強中。



「歌舞伎お作法」なんて堅苦しいタイトルですけど
中身はとってもくだけています。
チケットの購入方法から、座席の解説、演目なんかはイラスト付き(笑える)で紹介されていて
初心者にはうってつけのガイドです。
当日券なんてものもあったんですね~。

公演は平日。
もちろんお仕事半日お休みします!ふふふ~。

で、もっと勉強しようと思って図書館で借りました。



皆川博子「花闇」
何の勉強じゃ~!
いや、でもなかなかいいです。
江戸時代末期、一世を風靡した女形、三代目沢村田之助を、弟子の三すじの視線で淡々と描いた小説です。
美貌と才能を備え時に傲慢でさえある田之助を、冷ややかな視線で見守る三すじの瞳の奥にあるのは、間違いなく彼への愛だと思います。
濡れ場なんかひとつも出て来ませんがとにかく色っぽいというか、艶やかというか、そういう雰囲気が根底に流れていて。
それは田之助が放つ濃艶な色気であり、それとは対照的な三すじの田之助に対する押し隠し屈折した想いであり、
そういうものが相乗して、この妖艶さを出しているのでしょう。

この時代の歌舞伎役者の地位は低かったようです。
しかも豪華な生活を維持するためには多額のお金が必要。
たかが十歳の田之助が金のために賓客(男)に体を差し出す、なんてことが当然のことのように書かれています。
どこまでが事実でどこからが創作なのかはわかりませんが、
歌舞伎を知り尽くしてなければ書けない小説です。
役者たちの意地とプライドの張り合いがとても楽しめました。

田之助の最後は壮絶だったようです。
不治の病にかかり朽ち果てて行く体。
それでも舞台にたつ田之助の執念と迫力に魅せられます。

で、これで歌舞伎はばっちり?
なんてはずもなく……。

ちなみにわたしのお目当ての玉三郎は「廓文章」の夕霧です。
楽しみです。
歌舞伎座に行くのはこれが初めてで、そして最後になるのかもしれませんね。