9月7日(水)、南摩コミュニティセンターで出前講座が行われました
今回の出前講座は2部構成で、盛りだくさん
どんなお話が聞けるか、楽しみですね
はじめに、主催者の南摩地区福祉活動推進協議会の福田修久会長からご挨拶をいただき、
講話に入る前に、鹿沼警察署西沢警察官駐在所相澤克昭巡査部長から
南摩地区内の交通事故や犯罪状況についてお話をうかがいました
今年に入り鹿沼市内で発生した交通事故は4件。そのうち死亡事故は3件で、すべて高齢者が絡んだ事故だそうです
事故防止の啓発を兼ねて、反射ベルトと反射シールをいただきました
ありがとうございました
次は、いよいよ講話です
第1部は、鹿沼市消費生活センターから野澤清美相談員を講師にお招きして、
『詐欺にひっかからないためには』の内容でお話をしていただきました
まず、消費生活相談センターについての説明。
昨年度は、561件の相談があり、その2割が70歳以上の高齢者の方からだったそうです
困ったことが起きたら、誰かに話すことがとても大切。気軽にご相談くださいとのことでした。
ご存知の方も多いかと思いますが、消費生活センターは鹿沼市役所の新館2階にあります。ぜひご利用ください
続いては、配布資料を用いて詐欺被害についてのお話
高齢者の方は、だましの対象になる、だまされることを前提に聞いてほしいとわかりやすく説明していただきました。
次に、詐欺についてのDVDを20分程鑑賞
分かりやすい内容で事例が紹介されていて、受講者の皆さんも頷きながら熱心に見入っていました。
近年、高齢者を狙っての悪質な犯罪が多発し、毎日のように被害の状況が報道されているにもかかわらず、被害は増え続けています。
野澤相談員の話をお聞きして、詐欺被害は誰にでも起こり得る身近な犯罪だと改めて認識できたと思います
また、いろんな形のだましの手法を知ることができ、常に警戒心を持って行動する大切さを学ぶ良い機会になったと感じました
野澤さん、貴重なお話をありがとうございました
第2部の講師は、鹿沼市社会福祉協議会から柴田貴史主査をお招きして、
『熊本地震の復興支援にボランティアとして参加して』等の内容でお話をしていただきました
柴田さんは、熊本地震発生直後からボランティアとして熊本市や大分県別府市に派遣され、
実際に避難所の運営をされていたボランティア界では有名な方です
どんなお話が聞けるのか、わくわく
熊本県は、元々地震が少ない地域で、年に1回震度1の地震が起こるくらいだったそうです。
みなさん、ご存じでしたか
そのため、建物も地震を想定して建てられた物が少なかったそうです。
栃木県民のように地震慣れしていないので、今回の地震はかなりの恐怖心を熊本県民に根付かせ、
今でも建物中に入れず、車中で寝泊まりしている被災者の方々がたくさんいるそうです
柴田さんのテンポのよい熱いお話に、みなさん釘づけです
・ボランティアは、できることから。無理をするのはダメ。
・被災者を『かわいそうな人』扱いするのはダメ。
・親切の押し付けはボランティアではない。
・被災者の気持ちに寄り添い、必要とされていることを自分にできることから協力する。
・被災者だって、ボランティアができる。
・避難所の運営はいろんな人がいるので難しい。自分の意見を押し付けない。 自分で良いと思ってやったことも、他の人からすると我慢しなくてはならないことかもしれない。いろんな人の意見を取り入れることが大切。
実際に、ボランティアとして経験した貴重な体験から得た生のお話をたくさん聞かせていただきました
最後に、主催者の南摩地区民生委員児童委員協議会の髙野徹雄会長から、
講師を務めていただいた方々へお礼の言葉を述べました
南摩地区から、悲しい事故や詐欺被害を1人も出さないように、今回の出前講座を企画したことが述べられました
また、当日は下野新聞の記者さんが取材にお越しになり、出前講座の様子が9月9日付の下野新聞で紹介されています
興味のある方は、よかったらご覧になってください
ちなみに、当日の参加者は、受講者57名、関係者9名、合計66名でした。
今回の出前講座は、その危険を知っていても騙されてしまう詐欺被害の怖さを再確認し、災害を身近に感じ自主防災の大切さを認識するよい機会になったと思います
ご協力いただいたすべての方々、たいへんお世話になりました
ありがとうございました