スーパーの水のペットボトル売り場に、「バナジウム入り」を謳った水が販売
されている。先日の「富士山の伏流水」のブログでは触れなかったが、以前
から気になっていた。
「これは富士山の伏流水であって、溶岩(玄武岩)のミネラル分のバナジウム
が溶け出した水・・」とあり、そのスーパーでは何と3種類も並べてあった。
そのバナジウムの量は、1L当り0.062~0.14mg程度含まれるという。
バナジウムとはミネラルの元素の一つで、糖尿病治療に用いられるインシュ
リンと同様の薬理作用があるそうだ。ただ問題なのはその量(濃度)である。
本当に効果を期待できるものなのか?
すると、こんなデータがあった。
「糖尿病疾患モデルマウスを用いた研究では、成長とともに血糖値が上昇し糖
尿病を発症する。このマウスに、100mg/Lのバナジウムを与えて10週間飼育
した。すると血糖値の上昇は抑制された。しかし、富士山伏流水と同レベルの
0.1mg/Lを与えた動物では、血糖値の上昇は抑制できなかった。
-(関連データあり 中略)-
現時点では富士山地下水に含まれる濃度レベルのバナジウムには、糖尿病
疾患モデルマウスの血糖値を下げる薬理的効果は期待できないと考えられる。」
とある。
「水の特性と新しい利用技術」 エヌ・ティ・エス より
山梨県環境科学研究所 環境生化学研究室 長谷川達也氏
予想した通りであった。効能を批判するつもりはないが、本当に有効ならば
「特定保健食品」等の指定を受けて販売すべきではと思う。イメージ販売の
行き過ぎは、いかがなものか。
しかし、私はこの方面の専門家ではないので、これ以上は控えたい。
私が着目したのは別の点にある。
富士山の北側の(バナジウムを他の地域に比べて50~100倍多く含む)玄武
岩を通った水は、山中湖や湧水群を経て桂川→相模川へ流れる。これは道志
川と並び神奈川県の主要な水源である。
一方、富士山の西側の伏流水は、ザックリ言えば、(バナジウムを含まない)
花崗岩を通って富士川へ流れる。
すると、相模川水系と富士川水系では、バナジウムの含有量が違っているの
ではないかという推測である。
残念ながら、これを裏付ける数値データがまだ見つからない。
(やまざくら)
されている。先日の「富士山の伏流水」のブログでは触れなかったが、以前
から気になっていた。
「これは富士山の伏流水であって、溶岩(玄武岩)のミネラル分のバナジウム
が溶け出した水・・」とあり、そのスーパーでは何と3種類も並べてあった。
そのバナジウムの量は、1L当り0.062~0.14mg程度含まれるという。
バナジウムとはミネラルの元素の一つで、糖尿病治療に用いられるインシュ
リンと同様の薬理作用があるそうだ。ただ問題なのはその量(濃度)である。
本当に効果を期待できるものなのか?
すると、こんなデータがあった。
「糖尿病疾患モデルマウスを用いた研究では、成長とともに血糖値が上昇し糖
尿病を発症する。このマウスに、100mg/Lのバナジウムを与えて10週間飼育
した。すると血糖値の上昇は抑制された。しかし、富士山伏流水と同レベルの
0.1mg/Lを与えた動物では、血糖値の上昇は抑制できなかった。
-(関連データあり 中略)-
現時点では富士山地下水に含まれる濃度レベルのバナジウムには、糖尿病
疾患モデルマウスの血糖値を下げる薬理的効果は期待できないと考えられる。」
とある。
「水の特性と新しい利用技術」 エヌ・ティ・エス より
山梨県環境科学研究所 環境生化学研究室 長谷川達也氏
予想した通りであった。効能を批判するつもりはないが、本当に有効ならば
「特定保健食品」等の指定を受けて販売すべきではと思う。イメージ販売の
行き過ぎは、いかがなものか。
しかし、私はこの方面の専門家ではないので、これ以上は控えたい。
私が着目したのは別の点にある。
富士山の北側の(バナジウムを他の地域に比べて50~100倍多く含む)玄武
岩を通った水は、山中湖や湧水群を経て桂川→相模川へ流れる。これは道志
川と並び神奈川県の主要な水源である。
一方、富士山の西側の伏流水は、ザックリ言えば、(バナジウムを含まない)
花崗岩を通って富士川へ流れる。
すると、相模川水系と富士川水系では、バナジウムの含有量が違っているの
ではないかという推測である。
残念ながら、これを裏付ける数値データがまだ見つからない。
(やまざくら)
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