教室のこと・速読のこと・受講生のスコア・SEG講習生のスコア等々について書いています。
クリエイト速読スクールブログ
各トレーニングのメモ
4月から大学院にあがったKさんについてです。
まず、Kさんの入会時アンケートコピーです。
「Kさんの体験レッスン(入会時)アンケート17/10/31」・「体験の感想」以前、このスクールが出している本を購入しトライしたことがあるので、どのようなものをやるのかは見当がついていたが、その教材をどのようにやるのかについてはレッスン前からワクワクしていた。教室での受講は、家よりも圧倒的に集中できた。あっという間に90分経っていて、びっくりした。・「受講の動機」頭の処理速度が遅く、あらゆるタスクで他の人に遅れをとっていた。BTRメソッドなら速読のみならず、頭の回転自体も速くなると思ったため。
以下は、Kさんの受講300回目アンケートと最新スコアです(290回はパスしています)。
「Kさんの受講300回目アンケート22/8/22」
マイナス・(記入なし)
プラス・300回を迎えて、これまでのスコアがどのように成長してきたかを振り返ってみます。
スコア上昇を3パターンに分ける
- まず、全体として、各トレーニングの数値を上げることに人一倍集中してきましたが、今でもなおその方向性を目指すことで得られるメリットは大きいままです。
- そもそも数値を上げるにはどうしたら良いのかという問いがあります。どのトレーニングにも共通して言えることはなにかを考えてみたところ、数値が上がることは以下の3つのいずれかのパターンで説明がつくというのが仮の答えです。
1つ目は、回数を重ねることで目と頭とそれぞれの情報処理に慣れること(便宜上〈慣れによるスコア上昇〉としておきます)。
2つ目は、見方や頭の使い方を変えることで速読に適した情報処理プロセスを自分のものにすること(〈方法体得によるスコア上昇〉)。
3つ目は、トレーニング中に1分、2分と全力で取り組むことで集中する経験を積み、ゾーンに意識的かつ頻繁に入ることができるようになること(〈集中によるスコア上昇〉)。
いずれも重要で、教室外でも有効かつ本質的な能力とみなせます。 - 回数を重ねてもなお長期的に見てスコアが上がっているのは、まだまだ慣れていない情報処理プロセスがあったり、もっとより良い取り組み方があったり、集中力に依然制約がついて回っていたりするからなのでしょう。スコア上昇のための方略を3つすべて揃えてこそ、ブログでよく見かける方々のように速読を成功させることができると今更ながらに気がつきました。思うように速読のスコアが伸びない(50回くらいまでの私がそうでした)場合は、伸び悩んでいるトレーニングメニューに注目し、上記のいずれかの視点が欠けていないか検討すると良いのではないでしょうか。無論今でも、私は記録カードとにらめっこしては試すという、その繰り返しです。
方法習得によるスコア上昇
- もし自分が勉強に倦まず弛まず挑み続けられるような勤勉さを備えていたのであれば、座学を続けることだけでも慣れや集中までは身に着いたかもしれません(実際は生来勤勉だったとは言い難いです)。しかし、特に2つ目の取り組み方を変えること、すなわち〈方法体得によるスコア上昇〉の効果を得るためには、世の中広しといえどもクリエイトのこのトレーニングでなければなりません。具体的には、スコアを上げること、一つでも多く見ようと解こうと必死に努力することなしに、大きな効果は得られません。授業中によく講師の方が目標スコアを示しているのを聞きますが、受講回数が浅い頃はどうやってもたどり着けるとは決して思えませんでした。しかし、そのスコアにたどり着くために逆算して、どの程度のペースで取り組まなければならないかを強く意識しながらトレーニングに取り組むことで、その壁を突破したことを覚えています。それが自信にもなりました。
- 例えば漢数字一行パターンシートです。最初は一番簡単といわれている「〇」ですら1,000行なんて絶対ムリwと思っていました。ただ、教室で周りの受講生がなにか特別なことをするわけでもなく1,000行以上を見ているのを目の当たりにすると、自分にもできるのではないかという気持ちになってきます(その反面で自分だけができないのではないかという自信喪失も幾度となく経験しました)。実際はそうではなく、よりラクな見方に切り変えているだけなのです。1分では長すぎるため、分解して5秒経ったときにどこまでたどり着いていればいいかを計算し、その時間内にちょうど90行(1周)目を通しさえすればいいことに気がついてからは、どうしたら5秒で90個見切るかに思考を集中させました。その結果、ラクな見方を体得したのです。他のトレーニングも、不可能とは言わないまでも背伸びした目標を立て、どのようにすれば達成できるかをあれこれ考える、万事その試行錯誤の積み重ねです。
アンケートは時間短縮の鍵
- 最初は手書きでアンケートを書いていましたが、心配性な私は、教室で渡されてその場で書かなければならないと思い込んでいて、とにかく支離滅裂で考えもまとまらないままに出していたと記憶しています。これはとてももったいないことでした。自分の抱えている問題を言葉にすることの効用を過小評価していたようにも思います。今自分がその場に戻るのであれば、まず手始めに、自分がどのトレーニングができないと思うのか? なぜできないと思うのか? それはどういう意識で取り組んでいるのか? など、問いかけを自分で発し、答える形で書くようにすると、スタッフともコミュニケーションが取りやすかったかもしれません。
講師と話す機会は実際のところ限られていますが、その短い時間の中でも得るものは大きかったですし、アンケートに書いた疑問を授業内でしっかりと説明してくれたこともありましたから、分かりやすく具体的に書くのが良いようです。その上で、自分で言語化を試みることで、より客観的に自分を省察するメタ的な発想を鍛えられるように思います。そうした振り返る力があれば、短期間のうちに試行錯誤を繰り返すことで、特に②の〈方法体得によるスコア上昇〉に繋がります。
①や③が、ビジネスや勉強の場でも鍛えられる力だと考えると、50回と決めて通う忙しい人ほどアンケートを活用されたほうが良いのではないかと思います。あるいは、頻度も上げ、最初の50回は、5回に1度のアンケート提出にしても悪くないと思います。 - 各トレーニングのメモ
- 備忘録程度に共有させていただきます。
- サッケイドシート
- 決して特別な見方をしているわけではないが、50回(1秒/1周)に行かない場合は見方を変える。すると無意識に目が文字を探し始めるようになる。
- ランダムシート
- 5文字、あるいは数字9つが見えてしまう。浮かび上がるとかいうわけではないが、強く文字のシルエットをイメージすると見えてしまう不思議。カメラでおさめて、頭で感じている。
- BPシート
- サッケイドとやっていることは一緒。目標となるスコアを達成できるよう、逆算して取り組む。目標となるスコアは、自分では実のところよくわからないので、講師に聞いてしまうのもありか。
- 行パターンシート
- 漢数字一行「〇」は、紙に丸い穴が空いているものをひろう。
- たて一行ユニット
- 見てから次に行くのではなく、見えるように負けないようにくらいつく。1ブロックも逃さずに10割見える日もあれば、半分しか見えない日もある。速くページを捲ったほうがよく見える場合もある。精度を上げてじっくり見ようとすればするほど、速く見える。これもまた不思議。
- スピードチェック
- 50秒と30秒のスピードチェックは、脳に感じる負荷が全く異なる。一つでも多く正しく丸をしたいが、そのように意識してしまうと全然疲れた感じがしないので、ひとまず30秒台を優先。次を読む、戻らない、迷わない三原則で、もっと先に進めそう。
- ロジカルテスト
- 時間を決めて、その時間の中で淡々と解く。論理で攻めるよりも、雑に取り組んだほうがいいかもしれない。そのレベルの習熟度によってはイメージが湧き、自然に解けることもある。
- いろんな方法があるらしく、必ず有効な手立ては未だ見いだせていない。自分の成功体験、勝ちパターンにこだわらない事が大事。とはいえまずは勝つこと(私はレベルが上がってしまい、毎回辛いので、たまにユーキャンや『すごいコツ』の問題に取り組むと、勝ちの記憶が蘇る)。勝ちパターンを作ってからでないと壊せないため。
- イメージ記憶
- なるべく多く目を通すようにしていたが、実際のところ負荷がかかっていないため、自分のペースで行うことにした。答え合わせをしたあと、セルフで3回目として取り組み、40個覚え切ることを目指すようにした。
- 要は、奇跡も魔法もありえない。一つでも多く覚えようと毎回全力で取り組むだけ。
- 中盤・終盤トレーニング
- 倍速読書だけでなく、イメージ系のスコアアップには、少なからず文演に出席したことが寄与している。
続けてきてよかった
- 私はどんくさいと評されていて、実際のところたて一行ユニットで60ブロック(1周)を安定して超えられるようになったのも受講60回台以降ですから、ブログで見かける同年代の大学生のスコア傾向と比べると随分遅咲きです。1回のトレーニングでかけている負荷は、最初の50回のときと比べると段違いに強く、複雑になってきています。どのように続けるかを明確に意識してきたわけではないのですが、続けてきてよかったです。ありがとうございます。
「Kさんの受講305回目の主なスコア22/8/26」たてサッケイド129 数字ランダム313・260・235 数字BP113-8(1分)・209-8(2分)漢数字一行三→22,860、一→18,360、九→3,888 たて一行ユニット972・840 かなひろい69/76(33秒)ロジカルテストFタイプ29/30(2分56秒)・23/27(3分)スピードボード6×625/30(2分58秒)・22/30(2分59秒)イメージ記憶14/40(20秒)30/40(20秒)倍速読書『ペンギン・ハイウェイ』14,000字/分・理解度A「スピボは、6×6をいかに持続的に念じる根気が求められる。それがぶれるといかに正しく頭を動かしたとしても、ズレてしまう。かなひろいはミスをなくす意識で取り組む。手と頭の持続に、難あり。今後20回の課題⑤⑥④」
Kさんは、8/22(月)~26(金)の第32期平日朝トレを受けています。
総合評価は8点でした。
クリエイト速読スクール公式ブログは、きょうで満16歳になりました。
gooブログによると、ブログ開設から5,846日目だそうです。
16年間、生徒さんの声とスコアを紹介してきたことで、クリエイトの各トレーニングの限界スコアはさらに拡張しました。
文演OGのAさんから、「シリーズイマイマの生徒さんですよね~」と言われたことがあります
教室で七転八倒苦心惨憺して、教室外で快適な毎日を送っていただければなーという思いです
これからも、クリエイト速読スクールをよろしくお願いいたします
Kさん(もうKさんですね)、誕生日おめでとうございます 真
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