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高いスコアも理屈があってこそである

 Kさんの受講120回・130回目アンケートと、最新スコアです(これまでのKさんの声やスコアは、こちらからどうぞ)

 最近は、マイナスは「なし」のKさんです。

       「Kさんの受講120回目アンケート19/11/1」
   プラス・速読訓練によって培われる目は、文章を測る物差しになります。文章に接するたびに、速読の尺度で見る自分がいます。その物差しを話す言葉にあてることで、得をすることがありました。 
  ・私事になりますが、先月末に結婚式をしました。披露宴では88人の出席者の前で、結びのスピーチを行いました。友人、知人、同僚、家族が揃う、節目の日です。家族のためにも自分のためにも 、良いスピーチをしたい。では、どのように準備をするべきか。確信を持って頼れる武器は何か。クリエイトに着目するのは、私にとって自然な流れでした。文演での学びとともに頼りにしたのが、ロジカルテストとイメージ記憶でした。 
 ・ロジカルは文章のわかりやすさ、正確さの尺度になります。訓練ではレベルが上がるごとに文字が増え、論理関係はどんどん複雑になります。ときに論理破綻も潜んでいます。一文字でも見逃すと、たちまち誤答の連続です。結果的に読む文脈では、複雑な文章を紐解く力がつきました。逆手にとって書く文脈では、どのように言葉を並べれば読みやすくなるかを、瞬時に判断できるようになりました。助詞ひとつにこだわるようになり、文章の精度が増しました。スピーチの原稿はAタイプの論理構成で、Gタイプの緻密さを兼ね備えるよう、考え抜きました。 
 ・イメージ記憶は、響きの尺度になります。訓練では言葉のイメージを膨らませ、頭に焼き付けることを繰り返します。言葉同士の関連づけを何度も行います。冊子が進むごとに抽象的な単語が増え、組み合わせの距離は遠くなります。結果として文章からイメージを取り出し、運用する力が磨かれました。そして書く方面では、結びつけやすく共鳴する言葉の並びを、見極められるようになりました。原稿では相手の心にすっと入り、ぱっと広がる言葉たちを、選び抜きました。映像で記憶することによって暗唱しやすくなったのは、言うまでもありません。 
 ・スピーチの感想は出席者に聞くとします。自分からひとつ言えることとして、本番は自信をもってやり遂げることができました。良い日だったと笑って締めくくることができました。文演で文章のいろはを知り、速読で手仕事を積んだおかげです。言葉の訓練場としてのクリエイトに、門出を支えていただきました。ありがとうございました。
 
               「Kさんの受講130回目アンケート19/12/21」
    プラス・序盤のトレーニングは我流に陥りやすい。見えるという曖昧な感覚を指標とするため、客観性を担保しづらいからだ。無闇な全力疾走では手応えがなく、不安が募る。スコアは言葉で支えねばならない。高いスコアも理屈があってこそである。  
 ・序盤を構成する主要素は「眼力、視野、テンポ、文字の難度」である。それぞれを仮にα、X、Y、Zと置く。平たく言うと、文字を捉える眼の力がαであり、紙面を何ブロックで見るかがXであり、ブロック間の移動速度がYであり、文字固有の見えやすさがZである。方程式にすると「スコア=α×X×Y」となる。計算するのはZごと、つまりシートや文字ごとに行う。  
 ・各回の訓練では精度8割を前提に、多様なZに対してXとYの最適バランスを見極める。手順としてはたとえば「今の眼力で漢字二行の夏なら、視野は4ブロック、テンポは200」といった具合で、まずはざっくり代入する。その視野とテンポを保って一回の訓練をやり抜く。それから数回の受講を通して値を調整する。最適な変数バランスで全力疾走すると、高スコアと高負荷を両立でき、眼力αの成長幅が最大になる。  
 ・このときサッケイドが視野とテンポの土台になる。目線の動きに文字が乗る。急ぐ場合はテンポそのものを上げる。気持ちが先行して崩れてはいけない。  
 ・受講90回目あたりから、すべての視野訓練にこの方程式を適応している。たとえば「〇、四、三」のように簡単な文字なら話は早い。ブロック数を減らし、テンポを上げれば済む。ところが「七、八、九」のように難しい場合だと一筋縄ではいかない。すぐに頭打ちとなる。  
 ・打開にあたって多くのことを試してきた。「視野の無限分割」「相補的に文字を捉える」「動的平衡」の3つが、今のところ鍵概念である。これらは過去アンケートに書いた「ヘルマンシートの黒い丸を紙面全体で消し続ける感覚に縦横サッケードを掛け算する」と対応している。  
 ・シート訓練は種類が豊富で、まだまだ越えるべき壁は多い。仮説の修正はこれからも必要になる。しかし訓練の背後にある基本構造は、この先も同じと考えている。シンプルな構造のもとでトレーニングに臨めると、やるべきことが明確になる。集中できてよい。  
 ・新しい理屈とともに3カ月ほど反復した結果、視野についての体幹が発達し、スコアが数段よくなった。ランダムシートでは、滝のように文字が目に注がれる。ロジカルでは、解答そのものが頭に飛び込んでくる。総じて速読の基礎作りが進んできた。
 ・序盤は曖昧で混沌としている分、自分なりに秩序を見出す機会がある。手取り足取りでないからこそ、掴んだときに深い。文章を磨いてもっと踏み込む。       

        
Kさんの受講133回目の主なスコア19/12/26」
たてサッケイド128 かなランダム384347 数字ランダム720687 漢数字一行〇→36,000七→18,900 九→17,100 たて一行ユニット1,1251,215 スピードチェック37/4045秒)・33/4041秒  かなひろい52/5545秒)ロジカルテストGタイプ32/34(3分)・26/32(3分)イメージ記憶13/4020秒26/4020秒)倍速読書『逆転の世界史』41,400字/分・理解度A-過集中時の脳の状態がどういうものか、身体的につかめそう。・アタマで理解したことを体に馴染ませる。精度と速さの両方を欲張って追う粘りが大事

 SEG「速読」受講の超速生のみなさん、上記コメントとスコアを味読してくださいね。


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