教室のこと・速読のこと・受講生のスコア・SEG講習生のスコア等々について書いています。
クリエイト速読スクールブログ
文演はあくまでスタート地点
第68期文演(17/9/30~12/9)アンケートからです。
きょうは、コンサルのKさんです。
2009年4月30日、学生時代にクリエイトに入会し29回受講。その後、2016年7月2日、社会人となり80回コースに再入会しています(自主トレ用にユーキャンまで購入しています)。
2017年に九州福岡への転勤となり、文演のときだけ上京するというスケジュールでした。
Kさんの文演アンケート
Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
A.1 ・一言で言うと、仕事に活用できるスキル向上に繋がると思ったから。コンサルタントという仕事柄、人に何かを伝えることが多い。伝えたいことが明確だったとしても、ときには、伝え方が悪いため、スムーズに理解してもらえないことがある。そういった伝えるための力(職場ではよく「言語化力」と言っているが)を向上させるヒントを得られると思った。
Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
A.2 ・文章そのものに対する、大きな印象変化はない。あるとすれば、自分は当初、文章のロジカルな側面のみを追求していたが、人に感銘を与える文章には、それ以外の要素も含まれることを強く認識できた、ということ。
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
A.3-1 「授業前」 ・以下、4つのプロセスで実施した。①まずは文章を読み込み、全体を正しく理解する。②筆者の言いたいことを整理し、キーワードを抽出する。③キーワードをもとに要約文章の段落構成を大枠で作る(この時点ではキーメッセージのみを繋げる)。④筆者が使っている言葉をベースに、要約文章を肉付けする。・このプロセスで80点くらいは取れた気がした。難しいと思ったのは、筆者の言葉をどこまで忠実に使うか、という点。筆者は明確な意図があってそれぞれの言葉を使っているので、下手に改変すると意味合いがずれてしまう。一方で、あまりに筆者の言葉そのままだと、オリジナリティーがなく面白みにかけてしまう。この点が悩ましかった。
A.3-2 「授業後」 それぞれの人ごとに、要約文章の表現に相違があり興味深かった。特に印象に残ったのは以下の2点。
①文章の体言止め 自分は、文章を動詞で締めることにこだわりがあった。体言止めは動詞を省略しているため、下手な使い方をすると、動詞が省略された分、文章の意味合いに誤解が生じると思っているからだ。しかし、他受講者には、体言止めを上手く使っている人がいた。体言止めで文章間の繋がりにリズムを生み出し、結果として読みやすい文章に仕上げていたのだ。このような使い方を考えたことがなかったので、参考になった。
②重要キーワードをあえて使わない これは●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●意味合いが含まれているため、使いたくないというしびれるものだ。自分が授業前に感じていた、オリジナリティーの欠如によるつまらなさに対する一つの回答のように感じた。この代替表現一つで、書き手の人となりが伝わってくるようだ。
Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
A.4 ・良い文章を書くためには、2つ大事なことがあると思う。
①自身が文章を書く際、どうすれば読み手に上手く伝わるのか、考え抜くこと。
②良い文章・悪い文章に対し、それぞれ、なぜ良いのか・なぜ悪いのか、を考えること。
・文演では、特に②を学ぶことができた。良い文章を書けるようになるための近道は、世の中に溢れている文章から、(手本として)良い面・(反面教師として)悪い面を盗むことなのだろう。文演でやったことは、これを実際にどうやってやるか、という実演に近い。そのため、受講者は盗むためのやり方を知ることができ、日常生活でも同じことをすることで、継続的な文章改善プロセスをまわすことができる。
その意味では、文演はあくまでスタート地点。自分は、この講座の位置付けをそう理解している。
・これを書いているうちに、仕事での一場面を思い出した。後輩がPowerPointで作成した、1枚のスライドに対する話だ。そのスライドは誰が見てもいまいちで、0から作り直した方がよい、という悪い出来だった。自分は後輩の育成も兼ねて、そのスライドの何が悪いのかについて、1000字くらいのボリュームで厳しいフィードバックをした。このフィードバックをするにあたっては、とにかく考えた。この図表はどこが悪いのか、自分がいつもやっているのと見せ方が違うが、逆になぜ自分の見せ方の方が良いのか、など。普段無意識でやっていたことを言葉で表現することができ、後輩の育成目的だったのが、自分の勉強にもなった。
・このように、他者のアウトプットをよく読み、そして、よく考えることが、文章向上の近道に繋がる。文演ではそれを学んだ。
Kさんは、東京本社での業務関連を、文演の日程に合わせて調節してもらっていたとのことです。そのため、「上京への交通費は自己負担にはならない」と話してくれました。
前に受けていればいいのでは? 見通しが悪いのでは? と思われるかもしれませんが、元々は、第67期に申し込んでいました。67期スタート1か月ほど前に、「2回受けられない回が発生しました」と相談され、第68期受講でお願いしました。
ところが福岡転勤となり、大変な受講となってしまいました。
完璧な宿題は当然とし、受講の仕方が出しゃばらず、かといって滞ったときは波紋を起こす石を投げかけてくれたKさんでした
アンケートの●●●●●●●部分も塗りつぶしたくなかったのですが、今後の授業のこともあってやむを得ずです
勉強会には、Kさんも参加予定とのこと。
よくできるひとたちの真似をすればよいことですから、Kさんのような生徒さんが参加すると引き締まります(でも、大人ですから要らぬマウンティングをしません。貴重な人物です)。
速読は、現在受講76回(18/1/26)です。 真
※クリエイト速読スクールHP
※Kさん関係ブログです
・2016-07-10「明日も来るのが楽しみです」(学生時代のスコアも)
・2016-10-28「集中しすぎて、長時間座りすぎて困るくらい」(再入会、受講10回~50回アンケート)
・2017-11-19「本から得られたものを仕事で活かす、という好循環がまわり始めている」(再入会、受講60回・70回アンケート)
« 今は仕事後、... | この講習後に... » |