やっぱり文章読む力っていうのは大きいんだなって思いました

　ＳＥＧ「速読による能力訓練」Ｄ3ターム（8/03～8/07）から、高3男子Ｓ君についてです。

　Ｓ君は、初日・2日と、いちばん後ろの席に座り、なんとも気がのらない態度で訓練を受けていました。教室の壁に背中と椅子をくっつけ、踏ん反りかえってシートに向かい、またイメージ記憶のテキストに向かっていました。

　以下、Ｓ君のコメントとスコアなどです。

　　       ■最初は何も知らずに受けたのでア然としました。なぜかというと、英語をやらなかったからです。でも、受けてみると今までの人生で読んだ本（マンガなどは除く）が10冊ぐらいなのに授業を受けるたびにどんどん読むのが速くなっていくのがわかってビックリしました。
  でも、イメージ記憶トレーニングで知らない意味の日本語がけっこう覚えるのがきつかったです。だってイメージできないですから！　大学入ってやれたらまた速読やってみたいです。でも、なんだかんだやらないような気がします。大学入ったらやりたいことが多いんで……。あっ！　時間があったらやります。
　あとは一緒に受けたＳＥＧの人たちはすごいです。やっぱり。入ったときから「あーこの人たちすごいな」　と思ってたんですけど、やっぱり文章読む力っていうのは大きいんだなって思いました。読む力もスポーツと同じで小さいころからやっているとあんなに違うっていうこともわかりました。速読は英語のために受けたので最初はなんだよって思ってたけど、勉強しやすくなったし本読んでても眠たくなくなってこんなに短期間で結果が出たんで受けてよかったです。ありがとうございました。

　   　「Ｓ君の最終5回目の主なスコア」数字ランダム32・40・36　漢数字一行三→825、一→365、九→139　たて一行ユニット52・42　ロジカルテストＣ10/14・15/20　イメージ記憶21/40（1分）38/40（1分）倍速読書2,450字/分・理解度Ａ－―桐蔭 高3男子―

　初日のイメージ記憶が、13/40（2分）26/40（2分）ですから、イメージ記憶の伸長は相当なものです。
　
　以下は、記録カードの分間読字数と理解度、そしてコメントです。

　①783字Ｃ　　「・本は嫌いです。・ゲーム3～4時間やったみたいな感じです」
　②2,100字Ｂ　「本はつかれます」
　③2,100字Ａ　「今の自分みたいでした。●●はしてませんけど」
　④2,100字Ａ＋「本おもしろかったので、あまり速読しませんでした」
　⑤2,450字Ａ－「本おもしろかったです」

　 理解度「Ｃ」というのは「ところどころわかるところがあった」です。

　読みやすい小説を読んで783字理解度Ｃは、Ｓ君本人にとっては相当大変な時間だったはずです。理解度Ａ－前後なら、500字/分に届かなかったはずです。


　Ｓ君の効果的訓練は、「わかりません。たぶんぼくにとっては全部だと思います」と。

　理由には「ＳＥＧの長い数学の説明を読むのがはやくなっていたから」だそうです。

　こんなＳ君ですが、4日（回）目授業終了後居残って相談にきました。

　学校名と学年を表示しているので、詳しく書けないのが残念ですが、クリエイトのＨＰとブログを読んできた上でのさまざまな質問です。

　彼は将来何になりたいかをハッキリと言葉にしていました（もちろん、この年頃特有のくぐもった声で）。「みんな大学に入ったらそれで終わりじゃないですかあ、実際のところ。僕は……」と、まったく違う考え方でした。彼の特別な能力を先生も応援してくれているようでした。


　5日目、もう一度話せる機会があると思っていました。

　4日目、話の終わりに『あした、すべて済んでからにしましょう』と、こちらは言いましたから。

　Ｓ君は、最終日、アンケートを書き終えたら、憑き物でも落ちたような顔つきで教室を出ていきました。「きのうのことはなかったことにしてください」というようなアッサリした態度で。

　自分がいま求めていることに、「この人は役に立ってくれなさそう」と感じたのかもしれません。

　速読の受講目的が「フツーの英語の速読。英語力を上げるため」と勘違いして受講したＳ君ですから、こちらにアレコレと相談にきてくれただけでヨシとしようと思った、こちらでありました。　　真







　　　　　　　　　  　　※クリエイト速読スクールＨＰ