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週末が楽しみだった

 第76期文演(21/3/27~21/5/29)アンケートからです。

  きょうは、研究者のタマゴであるさん

 
2021-02-07日常では体験できないくらい脳を使った」のMさんです。



    Mさんの文演アンケート



Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
A.1 
学生時代から文章を書くことに苦手意識があり、よい文章とはどんなもので、どうすれば書けるようになるのかを知るために受講した。

  仕事でも、定期的に資料や報告書を作成する必要があり、文章を書く力が問われる機会は多い。卒業論文、修士論文、仕事での文章、どれもそのときの上席に添削していただかないと形にならなくて、悔しい思いをしてきた。文章を書く方法論を基本から学びたいと思っていた。

 
Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
A.2 
文章は、他者の存在を前提にしているということを強く意識するようになった。これまで文章や資料の内容がうまく伝わらなかったとき、理解できない相手にも問題があると思っている自分がいた。未熟だった。文演を受講する中で、自分がいかに主観的な視点でしか物事を見ていなかったか、他者を想像する努力をしていなかったかに気づかされた。

  読みやすい文章は、抽象的で一般的な言葉ではなく、具体的な、思わず情景が浮かび上がってしまう表現で溢れていることがわかった。人物、場所、状況など、具体的な説明が少し入るだけでとても印象が変わると実感した。



Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
A.3-1「授業前」
要約は、想像していた何倍も困難を伴う作業だった。

  抜き出すところが決まれば後は簡単だろうと思い、とりあえず重要そうなところを抜き出してみると、八十行くらいになった。これはまずいと思い、最低限に絞ると二十行しか残らなかった。そこから、原文を読み、文章の構成と筆者の伝えたいこと、使うべき材料とその順番を整理して書くという作業を繰り返し行った。原文に線を引き文章に起こすという作業を4回繰り返して、やっと納得のいく文章が出来上がった。要約では、幹を見つけることはスタート地点で、幹が幹であることが読み手に伝わるよう適切な枝葉を選定するところに違いが出ると感じた。書く前は2時間くらいでできるだろうと高をくくっていたが、結局12時間ぐらいかかった。口で言うことや考えることと、実際に行うことの非対称性を強く感じた。

A.3-2「授業後」自分が自信をもって削っていたところが重要だったと知り、ショックだった。筆者がこの部分で伝えたいことは何か? ということを、十分に考え抜けていなかった。時間をかけて真剣に取り組んだ分、悔しさも大きかった。

  皆さんが書いた要約は、それぞれ個性があって面白かった。同じ原文を要約しているにもかかわらず、かなり違いがあった。文章は同じでも、読み手が違えば解釈も全く違ったものになるということを、間近で見ることができた。

  他の方々への松田さんの指摘はどれも鋭く、目が覚めるものばかりだった。この文章は枝葉だ、この言葉があるから繋がりが悪い等々、どの指摘も自分では気がつけないものだった。なんとなく読みにくい理由を明確に言語化してくれた。



Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
A. 
驚きに満ち溢れた講座だった。すべての授業で、これまで知らなかった知識や、意識することのなかった視点を聴くことができ、週末が楽しみだった。文章や表現に対する解像度が上がり、苦手意識が減った。

 できるだけ多く発言し、授業に参加することを心掛けた。最初は的外れなことを言ってしまわないか心配だったが、そのうち松田さんや周りの方々が助けてくれるだろうと楽観的に考えられるようになったむしろ的外れなことを言ったと感じたことの方が、記憶に強く定着していた。

 松田さんの言葉には、身に染みるものがたくさんあった。下手な文章の粗を探すのではなく上手な文章の真似をできるか、他人に興味を持ち他人事を自分事と捉えてみたら等々、文章を書くとき以外にも意識すべきことを多く教えていただいた。

 宿題に関して「ショックだった」は、見解の相違という部分でもあります。

 最重要部や「ショック」以外部は、これでもかというほど十分に把握していました。展開が論理的でした。さすがです


 Mさんがいつまで通ってくれるのか、気になっています。

 こちらへの配慮でクチにしないんだと思いますが、たぶんクリエイトに通った土曜の夜の半分以上は、池袋のビジネスホテル泊のはずです。交通費なども含めると受講料金の倍以上は軽く超えているはずです。

 毎回の「10回ごとアンケート」も、そのときどきで最善の文章を提供しようとしています。こちらにというより、クリエイトに通う先輩たちの文章を読んで学んできたという気持ちがあり、入会して間もない、あるいはこれから入会する仲間たちへの応援になればと書いてくれている気がします



 第77期文演は、7月10日(土)からです。

 毎回ですが、できたら高校生や大学生にもっと受けてほしいです。

 何より、学校の現代文の授業が楽しくなるはずです。

 一度キチンと基礎を学んでおけば、自学自習できるのが文章表現の面白さ。

 むかし、SEGで開講していた通常授業「文章表現スキルアップアンケートを読んでいただければ受けてもよい内容と理解してもらえるはずです個々の熱が伝わってくるはずです)。クリエイトに通う中高生の保護者の方で、こちらをご覧いただきましたらぜひご検討ください

  若いひとたちへのオススメ文演アンケートは、こちらです。 







           ※クリエイト速読スクールHP  

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