浮雲の様に点在する淡い桃色。
雲海のように連なる並木群。
風にうそぶくわが身一つ。
昨日は出張。
移動中、桜が見ごろを迎えていることをしった。
「日々旅にして旅を住処とす。古人も多く旅に死せるあり。
余もいづれの年よりか、片雲の風に誘われて漂泊の思いやまず。」
とは芭蕉の言葉。
秦の始皇帝・漢の武帝・豊臣秀吉・徳川家康
もし今生きていたなら、何を恐れ何を命じた事だろう。
人間は進歩できるんだろうか。
豊かさとは何ものなのか。
調和とは一つの空気に染まることや、和気あいあいと混じり合うことなのだろうか。
波間の一葉の舟に身を預け
湖上の月に石を投げ
訪ねるは山寺の桜風