生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

ストレスの分析から人生の方向が分かる!

2011年07月31日 | 第10章:どうして心を癒すか
一番嫌われているのがストレスですが実はそのストレスを構成している諸要素を上手に分析すると実に素晴らしい自分の人生方向がわかります。自分の生育史から無意識、意識を問わず生まれてくるのが理想(こうありたい、こうあれねばならないの世界)ですが、その理想と現実のギャップがストレスなのです。この基本構造を明確に意識化しておかないと分析が出来ません。幾つかのストレスを正直に記録し、そのギャップを書き出すと自分の理想の世界がわかります。また現実という解釈もノートに書き出すと、その解釈に問題があることが分かる場合もあります。ある人はギャップを沢山書き出して思索している内に、その理想が現実吟味力の欠落が原因と分かりましたし、現実の解釈がまたまた病的な程、悲観的な事もわかりました。悔いのない人生像が明確でないと、判断すら出来ないこともわかりました。こうして分析していく内に、どんどん人生の方向が絞り込まれ整合性のある自己実現への道を歩み出します。:<3Vの法則:405-5>:

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「生き甲斐」があると<悩みは半減>する!

2011年07月30日 | 第10章:どうして心を癒すか
身体に器質障害はなく心因性の障害の場合は心構え、考え方、体験の解釈を変えること、つまり心の中を整理していくと案外簡単に不安神経症等の心の病はすぐ治る事例が多いようです。何かに興味が生まれその実現に深い意欲が湧くと大きな悩みが信じられないくらい簡単に解決してしまうことがあるのです。燃えるような願望が人を激変してしまいます。古来から人は考えた通りの人間になる、とも言われているように激しい願いは人に大きな生き甲斐を与えます。生き甲斐の無い人生をいきいきとさせる妙薬は何といっても生きる意味を意識化することですが、なかなかその意味を把握出来ない場合は先ずはとりあえず<生きる意味>を探求する事が自分の生き甲斐だ、と信じることでしょう。それだけでも結果は相当違ってきます。選択肢を選択する基準は<好き嫌い>を理性や倫理道徳を超えて優先させないと悔いを残す人生を歩んでしまいます。<3Vの法則:405-4>:

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「メールしてみる」楽しみ

2011年07月29日 | 第10章:どうして心を癒すか
最近は手紙や電話ははやりません。友達とは殆どメールです。先輩や仕事先にもメールが主となりました。このメールする、という行為は「行動する」範疇で、人生ではとても重要な営みです。最初はイメージする、そして言葉にしてみる、そして行動する、この3原則を3Vの法則とよんで心理療法では非常に重要な治療の一つです。ストレスが異常に蓄積している患者さんはこの3つがスムーズに出来ません。ですからこの3つのいとなみをする前に不安神経症を治したり、心の奥深くに潜在している重たい悩みを解消させたりした後、初めて人生をいきいきさせる為の夢・理想をこの3Vの法則を活用しつつ生き甲斐を感じさせていきます。<3Vの法則:405-3>:

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「言葉にする」楽しみ

2011年07月28日 | 第10章:どうして心を癒すか
イメージだけですと、とかく不正確になりそうです。言葉にしてみる、という意識は案外面倒くさいので、人はあまい努力しません。なかには酷い人がいて友達にあー、あれ、あれ、これ、これ、と言うだけで中々、言葉にしないので友達はいらいらして、嫌いなの、好きなの、怖いの、などと代弁してくれるので益々、この傾向が強くなります。面倒なので友達が激減していくわけです。それに比べて自分の言いたいことを実に的確に分かりやすく語る友達がいます。その友達と会話するともやもやしているカオスの世界がどんどんと明確になり実に気持ちが良くなります。頭脳明晰な友達を持った人は幸せです。言葉にするとどんどんとチャンスが訪れてきます。正直な気持ち、感情、本音を綺麗に表現する人は良い友達に恵まれます。<3Vの法則:405-2>:

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「イメージを膨らませる」楽しみ

2011年07月27日 | 第10章:どうして心を癒すか
忙しい人々の心を滅ぼしていく諸原因の一つに古典を読みながらイメージを膨らませる喜びが無い人々、逆にいえば古典を読むと何故か心が膨らみ豊かになる、という人間の本質について暫く思索していきます。お金もなく時間もなく厳しい現実問題があり、そんな環境では古典など読む余裕がない、と言い訳すると益々不幸になりがちです。その気になれば人間は何でも出来ます。真善美といいますがその領域でのイメージアップは更に人間を幸せにしていくようです。低俗なーー本のような品格に欠けるイメージアップは身体や心に害を与えますが古典ならば数千年、数百年の試練を経過した作品なので多少刺激的でも人を鍛えてくれます。:<3Vの法則:405-1>:

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冒険心

2011年07月26日 | 第10章:どうして心を癒すか
まあ呆れるくらい次から次へと変な事件が地球上に起きています。毎日の平凡な日々の中に幸せがありますが、マンネリズムも人を破滅させていくので、はやり「冒険心」という課題は平素、思索していく必要があります。小学生から高齢者まで、健康な人から病気の人まで、いつも思索課題としてはこの冒険心は重要な思索課題です。癌の末期患者の友人は臨終と共に天国への魂の旅を最後の冒険だと本気で楽しんでいます。:<想定外の運命:404-5>:

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想定外の人生に遭遇した時、何故人は慌てるのか?

2011年07月25日 | 第10章:どうして心を癒すか
普通の生活程度では何となく想定内の事件、人生を生きていますが、大震災のような場面はほぼすべての人が想定外だと思います。平然とそれも想定内だ、と言い切る人は、どこか人間らしくない香りがして哀しい印象さえ周囲に与えます。長い人類の歴史を勉強すれば隕石の悲劇もあるわけで、それも想定内だと言う人とはあまりお付き合いしたくありません。人間らくしないからです。やはり友人はそれが何となく分かっていても、出来れば口にしない友達を選びたいものです。これからも互いに哀しく辛い人生に遭遇したら大いにあわてふためきましょう。あわてふためく自分を想定したほうがよさそうです。:<想定外の運命:404-4>:

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麻鳥の生き方

2011年07月24日 | 第10章:どうして心を癒すか
新平家物語に麻鳥という人物が登場します。この人物は崇徳天皇の柳の水を守る水守なのですが、折りに触れて登場する架空の人物と思われますが中々重要な人物で、崇徳が流刑地・讃岐に居る折も苦労して当地に流れ着き塀越しに笛を崇徳に聴かせる場面があります。あ、麻鳥が外にきてくれたのだ、と崇徳は感動します。また麻鳥が人買いから救う美しく可愛らしい少女・明日香ちゃんが後日、例の祇王となる運命なのですが、このように吉川文学は人の心をいとも簡単に昇華させていきます。人は魂、心、身体で構成されていますが、その心は真善美をいつも求めています。特に優れた文学、絵画、音楽は、固まって緊張している身体をいとも自然にほぐしてくれます。フロイドの14の防衛機制(抑圧、感情転移、逃避などの)が心の病の遠因ですが、この新平家物語は現代の厳しい人生を乗り越えていく勇気と知恵を与えてくれています。:<想定外の運命:404-3>:

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保元、平治の乱で、何故、清盛は生き延びられたのか?

2011年07月23日 | 第10章:どうして心を癒すか
吉川英治さんが越後の栃堀村の郊外にある静御前の墓や古刹を幾つか訪問し住職や古老と幾夜も語り合った話は私の菩提寺住職から聞いたことがあります。昔、NHKの大河ドラマで、この静御前のお墓がテレビに出た時は、大変懐かしく、かつへーえ、あの墓はインチキだろうと推察していただけに興味津々で、かつもう一度静御前の生涯を本で調べた記憶もあります。さて清盛があの二つの乱をどう乗り越えたかを吉川さんは楽しく描いていますが、生き延びた理由をこの生き甲斐の心理学の用語で表現すると、偶然性、意志力、ストレス曲線の取り扱い、自分の将来への夢を忘れずに突進していく捨て身の生き方、現実吟味力の健全性、アイデンティティーの統合が健全、防衛機制の抑圧はあまりなく、心があの時代では考えられないような自由さがありました。全て生き甲斐の心理学の原理原則で生きています。もともとこの生き甲斐の心理学は人類の大先輩が生涯をかけて書いている論文からオックスフォード大学の教授達が集めた優れた概念から成立していますが、私の小さな人生体験でも色々使用してきた理論として再生されています。その理論を清盛にあてはめながらこの新平家物語を読んでいます。:<想定外の運命:404-2>:

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新平家物語

2011年07月22日 | 第10章:どうして心を癒すか
吉川英治の<新平家物語>を読んでいると保元の乱、平治の乱などで藤原一族の激しい人生の移り変わりがあったり、清盛の想定外の事件を乗り越えていく逞しさなど、現代の厳しい現実を乗り越えていく術、知恵、勇気、居直り、度胸、往生際の悪さなど色々と考えさせられます。福島原発問題での<想定外>という言葉で国民はいささかうんざりしていますが、この想定外の人生問題をどう逞しく乗り越えていけるか、暫く思索していきます。:<想定外の運命:404-1>:

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マーフィーの法則は本当か?

2011年07月21日 | 第10章:どうして心を癒すか
博学で有名なマーフィー博士がいますがそのマーフィーの法則とは<そう思えばそうなる>という事でしょうか?昔、中国から絹の絨毯を少々気張って購入したことがあり、その入荷した翌朝、トーストにお気に入りのイギリスのジャムをたっぷりととけ、あーあ、このトーストのジャムの面がこの絹の絨毯に落ちないといいがなあ、と考えた途端に見事に私の手からするりと落ちていきました。古代のヒンズー教の教えにも<人は考えた通りの人間になる>という諺もあります。シュミレーションを描くときも、どうもこの傾向があるので、常に堂々と明るく爽やかなシュミレーションを描き続けていたほうが良い人生を送れるようです。:<幸福へのシュミレーション:403-5>:

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過去の思い出をどう取り扱うか?

2011年07月20日 | 第10章:どうして心を癒すか
患者さんにより違いますので一概には言えませんが過去の思い出の取り扱い方法を勉強しておくとこれからの人生を悔いなく生きていけるようです。あまりにも幸せだった場面を基準に生きていくと現在が不幸になります。惨めな過去のあの場面と今を比較すると幸福になる場合もあります。暗い過去、嫌な過去、素晴らしい過去、その両面の記憶を、これからどう解釈したらいいのでしょうか?解釈の内容は全てこれから何の為に生きていこうか、その内容により違ってきます。何の為に生きていくか、この答えは必ず本人の中に存在していると言われていますが、この何の為にこれから生きていこうか、という自問自答を楽しみながらしていくと、そのこと自体が生き甲斐となり、人生をかけて模索する楽しみが生まれてきます。死ぬ瞬間に答えが明確になる人も多いようですので、古来から<メメントモリ>という言葉が大事にされています。:<幸福へのシュミレーション:403-4>:

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<身体を大事にする>事を知らない人々

2011年07月19日 | 第10章:どうして心を癒すか
自分の身体を大事にすることを知らない人々が沢山います。薬の使用過多、自殺、麻薬、自虐性快楽、ストレス曲線(不安感、怒り、身体症状、欝、錯乱の5つ)を意識化出来ない人々、数えたらきりがありません。一番怖い事は自分のストレス曲線に気づかない生活環境が本当に存在しているという事実です。このストレス曲線の生活に気づいていないと幸福へのシュミレーションを描く事は難しい、と言われています。萎縮している精神の場合は幸福へのシュミレーションが描きたくても描けないのです。ですからリラックス、静養、のんびり、楽しみ等の<幸福曲線:平安感、友好的な感情、健康感、幸福感、統御感の5つ)の体験を意識して生活する必要があります。
:<幸福へのシュミレーション:403-3>:

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合格の基準となる思想とは?

2011年07月18日 | 第10章:どうして心を癒すか
20億ポンドのお金を自由に使って自分の幸福のシュミレーションを描かせる心理療法の試験問題はとても楽しいものでした。お城を買いこれこれの事業を展開する、アフリカにこれこれの施設を作って支援活動を行う、インドからの青年は美しい女性を沢山、妻にする、などなどでした。合格した論文は(1)自分は何の為にいきているか(2)自分の生き甲斐は何か(3)自分は自分の魂、生育史、身体をどのように大事にしているか、以上3点が明確でない論文は単位がとれませんでした。これをもう少し細かく楽しく解説してみます。<幸福へのシュミレーション:403-2>:

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幸福へのシュミレーション

2011年07月17日 | 第10章:どうして心を癒すか
自分は不幸だ、と嘆く患者さんを観察していると自分の幸福へのシュミレーションが下手な事に気づきます。下手だ、と断定するのですが生育史を調べていくと、その理由が明確になります。幸福へのシュミレーション能力について暫く思索していきます。昔、イギリスの大学研究室での試験に<もし20億ポンドがあったら、何に使うか?>という試験問題がありました。心理療法の試験です。その内容で単位がもらえるか、もらえないかの大事な試験でした。どんな内容なら合格し、どんな事を書いたらもらえないか?::<幸福へのシュミレーション:403-1>:

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