生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

エリクソンに感謝

2010年10月31日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
精神病理学者にも色々の人がいますがエリクソンの学説には実際の治療で随分と救われました。発達論の話ですが0歳から2歳の期間に人間としての<基本的信頼>と<不信感>の原型が形成されるという学説です。私の友人に本当に疑い深いのがいます。情が深いので案外友情は永続しているのですが<三つ子の魂、百までも>を地に行く友人ですが、素直に一度に信頼してもらえたことが一度もないのです。エリクソンは赤ちゃん時代に、お腹がすいた時、すぐお母さんがお乳を飲ませてくれる、おしめが汚れればすぐ気持ちの良い新しいのと交換してくれる、そうすると周囲の人間を信頼する原型が生まれるが、そうでないと周囲の人間を何となく疑いの目で眺め不信感が優先される人間に成長していくという学説です。心理療法は再学習がききますので不信感に苦しむ人も再学習で健康な信頼感を養成する事は十分可能です。恋人を信頼してあげないと可愛そうです。:<胎児時代:351-2>:

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胎児時代の思い出を語り出す人

2010年10月30日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
信じられない話ですが時々きちんと社会で仕事をしている人でも胎児時代の思い出を真面目に話し出す方に会います。昔、NHKの番組で胎児の耳にどんな外部の音が伝達されているかの記録が放映されていた。この記録を見て胎児時代でも夫婦仲良く生活していないと胎児の人格に悪い影響があるんだ、と理解出来ました。お母さんがクラシック音楽を聴いていると赤ちゃんはクラシックが好きなようです。心理療法からこの胎児時代について思索していきます。:<胎児時代:351-1>:

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自分の心はまさに自由な世界のはずなんだが!

2010年10月29日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
物事に固執する事は自分の心を不自由にします。自分の心は人に支配されない世界です。しかしいちいち他人の言葉を気にしたり、信念と心の自由を混濁したりすると人は不幸になります。信念は大事ですが、その信念に固執すると、その人は頑固者にすぎません。信念があつても心はのびのびと自由に羽ばたくし、世界の現実を一旦あるがままに受容しています。受容する事は賛成する事ではありません。現実を現実として見るだけの話なのですが、なかなか、そうはいかないのですが、心をいつものびのびと明るく爽やかにしておきたいものです。病気になつても、困難が迫ってきても、心だけは自由なのです。難しいことですが、お互いに心は本来、自由なんだと思うように努力しましょう。心が自由でないとバランス感覚が混乱していきます。:
<生き甲斐の心理学上のバランス感覚:350-5>:

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<祈る>という精神作用について

2010年10月28日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
<祈る>という古代人類からの営みを笑うと、どんな現象が起きるか?意識、無意識をとわず、どんな人間でもお正月になれば何となく祈りますし、お盆になれば何となく祈るものです。お正月やお葬式やお盆で何となく手を合わせない人に会った事はありません。さて意識して<祈り>をしてみましょう。祈りは人の心と身体を健全にしてくれる不思議なお薬です。散歩の時、近所にある神社、お寺、お地蔵さまにふと心を向け、優しく語りかけてみましょう。文句なしに暖かいものが心をよぎります。その暖かいものが心に流れるのは、自分が持つ魂がそうさせてくれるのです。:<生き甲斐の心理学上のバランス感覚:350-4>:

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愛し愛されている感覚、セルフイメージは重要!

2010年10月27日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
人生色々です。なかなか無いとは思いますが、日常生活で人を支えてくれる重要な感覚が<愛し愛されている>感覚、セルフイメージだ、と言われています。政治、経済、教育界、どんな職業についていても、この感覚が人を元気にし生き甲斐を与えてくれます。このイメージは理想的なものですが、もし、今のところ、人間同士でそういうイメージが無い場合は、自分が呼吸をしていること、自分の心臓が動いている事を意識化して、その事実を心から有難いなあ、と思う事だ、と先人は語っています。ターミナルケアでの孤独感を癒す手法でもありますが、息が吸える、心臓が動いている限り、何かが出来ます。愛し愛される関係を確保するのも恩寵と知恵と努力が必要ですが最初は何といつても綺麗なお花や森や小鳥、猫ちゃん、ワンちゃん、を愛するところからスタートです。:<生き甲斐の心理学上のバランス感覚:350-3>:

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<意識化>の奇跡

2010年10月26日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
修行する、とか、努力する、という事は必要なのに大変嫌われます。困った事です。人生、努力しないと何も始りません。しかし大変面白い現象があります。<意識化のテクニック>を覚えると人間は何故か、自然に、その方向に向かって歩き出すようです。例えば古代から<人は考えた通りの人間になる>という思想があります。平素、考えているような人間に段々となつていくのです。考えてもみない事が実現するはずはないのですが、棚から牡丹餅のような儚い夢想を持つのも人間の長所でもあるのですが現実はそう甘くありません。修行、努力、反省する事があるとすれば、意識化のノウハウを学んだほうがいいかもしれません。自分の中にはいまだ知らない個性の美が潜在していたり、能力が眠っているのは確かです。求めよ、されば与えられん、ではありませんが、何が欲しいのか、どんな才能が欲しいのか、どの程度のお金がとりあえずいつまで欲しいのか、どんな恋人が欲しいのか、を具体的に考え、意識化していくと、何となくその夢が手じかになってきます。:<生き甲斐の心理学上のバランス感覚:350-2>:

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生き甲斐の心理学でのバランス感覚とは?

2010年10月25日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
経済学、政治学、宗教学、その他の分野での<バランス感覚>が語られていますが<生き甲斐の心理学>でのバランス感覚について、楽しく思索してみます。毎日、朝、目が覚めて<よし、やるぞー>と自然に思える毎日が理想ですが、なかなか、そうはいきません。マンネリズムは恐ろしいものですが、そのマンネリズムでも、ふと、あれ変だなあ、と思わないマンネリリズムが一番不幸なようです。あれ、と思う事自体、恩寵と言われていますが、どんな場合でも、自分は何の為に生きているのか、自分の生き甲斐は何か、自分は自分の魂、成育史(自分の過去の生活史、心のこと)、身体を大事にしているか、をまずは反省したうえで、その<あれ>を検討し反省していかないと、解決にはならないようです。暫く生き甲斐の心理学での<バランス感覚>について思索していきます。:<生き甲斐の心理学上のバランス感覚:350-1>:

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<理想と現実>そして<私とあなた>の関係式

2010年10月24日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
心理療法で一番恐ろしい現象が<理想と現実>の混濁、そして<私とあなた>の混濁現象です。人は誰でも理想を持ちますし、どんな理想を描くのも人の自由です。そして身辺に生起する森羅万象という現実を、どう解釈するのも自由です。しかし身体症状は正直なので理想と現実のギャップがあまりにも開きすぎてくると、そのギャップ(ストレス)が大きくなり、意識、無意識の世界で、どんどんストレスが蓄積し、眠れない、食欲がない、という身体症状が出てきます。さらには母子の間でしばしば見かける現象ですが自分の問題なのか、あなた(子供)の問題なのか、はつきりしない母子一体現象のような混濁が重なると神経が参りだします。明るく爽やかに元気に生き抜くためには、この混濁だけは避けたいものです。<孤独感と現実吟味力:349-5>:

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それでもなお寂しいなあ、どうしよう!

2010年10月23日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
人にはプライドがあるので、あからさまに寂しいなどとは言えません。孤独感の最高のものは自分の死について思索する時に生まれます。この人生の終末についての孤独感は元気な時は思索しなくても生きていけますが、それは誤魔化しに過ぎません。若くて元気が良い時にこそ自分の死についての哲学を恐れずにきちんと勉強する必要があります。つまり自分の死生観です。世界にはオカルト的ではなくきちんとした学問がありますので比較宗教学から入るといいでしょう。色々の宗教、文化を比較しながら自分の納得出来る信仰生活に入ることです。愛そのものである神様が一番良いと思います。愛は神なり、神は愛なり、という思想が人を一番、安心させてくれます。<孤独感と現実吟味力:349-4>:

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<愛の原型>と、その意識化をしてみよう!

2010年10月22日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
どんなに誠実な愛を注がれても有難いなあ、と思わない人がいますが、その人は将来も、あまり幸福にはなれないでしょう。お金、社会的な地位、色々の趣味による生き甲斐があつても、近くの人と愛し愛されていないと、人生は空しいものです。人には愛の原型と言われるものがあります。過去の一番古い思い出の中で、ふと或場面を思い出すと、何とも言えない暖かく懐かしい母のぬくもりのような風景、この場面こそ自分が愛されていた場面なんだなあ、という思い出の場面の事を心理療法では<愛の原型>と定義しています。この種の幾つかの束を総合して愛の原型と考えて間違いないでしょう。このユングが定義する愛の原型は意識、無意識に人の生涯を支配します。大人になり人から愛を感じない理由は、この愛の原型に沿った愛され方をしていないと人は愛を感じないのです。この愛の原型を意識すると他者が別な方法で自分を愛している事実に気付き、新しい愛の原型が生まれてきます。69億の人類はみな、違った愛の原型を所持している事実に気づけば、周囲の愛の原型に気付き、新鮮な愛し愛される方法に目覚めていくでしょう。そういう現実吟味力を発揮していくと人生がどんどん豊かになりだします。:<孤独感と現実吟味力:349-3>:

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愛を感じない人の現実吟味力

2010年10月21日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
どんなに人から愛されても愛を感じない人がいます。心理療法で一番難しい<自己愛パースナリティー障害>という一種の人格障害の事例はここでは省きますが、愛を感じないと、人はどんどん病的な孤独感にさいなまれていきます。精神状態によっても相当ちがいますから一概に診断は出来ませんが、理論としては<愛の原型>に問題があります。この愛の原型について暫く考えていきます。人の愛を感じ取れない事例を、どう回復するか、その方法は成育史における愛の原型をチェックする以外、良い方法はありませんので、愛の原型とは何かについて現実吟味力との関連で思索してみます。<孤独感と現実吟味力:349-2>:

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自分を駄目にする現実吟味力とは何だろう?

2010年10月20日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
悩みにも無駄なものもあれば人間の成長に繋がるものもあります。悩みは自然に心に生まれてくるものなので、この悩みは無駄か、役にたつかを自分で識別していくと、案外、人生は面白い、と感じるようになります。その識別の際の<現実吟味力>が良ければ、日々、どんどん良い事が誕生してくるからです。どれを選択するか、という実績から自分の現実吟味力に自信がつくと、日々の選択肢を迫る厳しい現実が宝の山にみえてきます。人は案外、孤独な生き物ですが、この孤独感の裏側には豊かな愛の泉が潜在しています。神仏への信仰生活もその一つです。孤独から豊かな愛の生活に目覚める人間の神秘についても思索していきます。:<孤独感と現実吟味力:349-1>:

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症状形成

2010年10月19日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
お医者さんでもカルテに病名を書きこむ場合、色々の問題を抱えています。病名決定には色々の問題があり、その見立てには問題山積です。しかし素人の患者さんには無理な話ですので、症状形成については、とりあえずこう考えていたほうがいいでしょう。6つの要素で人は症状が決まります。その6つとは、遺伝、環境、老化、自律神経、免疫、分泌の6つで、その症状は人により、どこに病理が出てくるか、遺伝子的には理由がありますが、病理学者でも、何故、この事例の場合、こうなるかは案外わかっていません。ストレス曲線がその人の、その時の心の防衛機制と、絡み合って上記の6つの要素にむすびいて症状が決まる、という原理だけを意識しておけば素人としては十分です。私たちに出来る事は、どんな場合でもせめて心の環境を明るく爽やかに、くよくよしない努力しかありません。:<防衛機制と発病のメカニズム:348-5>:

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適応不能

2010年10月18日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
現実の生活に適応出来ず心を病んだり、悩み深い状態になり幻聴、幻覚症状が出たりする場合、専門用語で<適応不能>と言います。現実は待ったなし、で訪れてきますので、適応出来ずに、そのまま自分を放置しておくと少々変になります。ここでは<現実の解釈>が問題になります。よく言われるケースに<コップに水が半分ある場合、もう半分だ、駄目だ>と自殺してしまう人、<まだ半分もある>と無くなるまで希望に燃えて生き抜く人、この解釈の違いが人生を分けていきます。解釈は本人の自由なので、他者は強要出来ません。適応する方法は100パーセント現実を希望をもって受容するか、理想を捨てるか、その中間で収めどころを決めるか、これも本人の自由なのです。:<防衛機制と発病のメカニズム:348-4>:

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発病契機

2010年10月17日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
俗語というか、何となく不正確に言われている言葉に<心の傷>という言葉があります。本人の教養、知恵、病気、成育史などなど、色々の背景から傷つきやすい人、逞しい人と、色々なのですが、本人が心の傷と解釈している事例をここでは思索してみましょう。周囲があんな生活をしていれば、当然、そうなる、と言われていた場合でも、本人が心に傷を負ってしまったと解釈すれば心理療法では、その傷を治そうと努力します。赤ちゃんから高齢者まで、教養があるなしに関係なく、人が現実に適応できない時に、発病していきます。ある人には居心地の良い環境でも、ある人には、現実不適応を起こします。その不適応を起こした人の<理想と現実のギャップ>を丁寧に調べていきます。適応障害は全て、その方の<理想と現実のギャップ>が原因です。理想を捨てるか、100パーセント、現実を一旦受け入れるか、その中間の落とし所を探すかして治療を進めていきます。
<防衛機制と発病のメカニズム:348-3>:

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