生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年08月31日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
心理療法の勉強を始めるとギリシャ神話を必修させられます。このギリシャ神話の神様は人間のすべての感情の一つ一つを神様に仕立て上げているので大変面白いのです。ナルキッソスは16才で池の畔で自分の美しさに見とれながら水仙になるのですが、自分と比較するのはおこがましいのですが心理療法を勉強する青年達はその姿が野獣のようであつてもギリシャ彫刻のような青年であっても単位を取らねばならないので必ずナルキッソスになったかのような論文を書く必要があります。つまり「as if person」の学習です。「あたかも、なになにになったかのような人物体験」を学習上、させられるわけです。あたかも王様のような、あたかも奴隷のような、あたかもキリストのような、そんな疑似体験をしながら心理療法を勉強していくわけです。自分がナルキッソスだ、と意識化した途端、大勢の人々に迷惑をかけていた事に気づきます。その逆に劣等感も解消してきます。あたかも落第生かのような自信喪失体験がありましたが、この自己愛パースナリテイ障害の勉強は本当に大事です。
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年08月30日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
「不安感」を感じている自分を「充実している」と誤解している人が存在しているのを知った時は驚きでした。しかし、自分もまた、そうであることを知ります。特に哲学を勉強しだすと、私ばかりでなく、誰でも、そういう傾向が始まるのに気づきました。どういう事かと言いますとハムレットのように深刻な顔をしている自分が何となく賢くみえてきたのです。えへらえへらと笑う自分が軽々しく見えてくるのです。不安感を持つ青年が賢く見え、明るい青年が学が無いように誤解していた時代があったようです。
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年08月29日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
先が読めない人生ですが2012年4月2日の朝日新聞に南海トラフ沿いの巨大地震で想定される最大の津波高の記事が出ていました。驚きです。四国の大半が海面下の図面でした。このような情報は嫌ですが目を逸らさない決意を改めてしたところです。さてイギリスの大学研究室に居た仲間もそれぞれ国に帰り1970年代の民族紛争で暗殺されたり50代でアフリカの古代遺跡を研究中、食中毒で死んだり、色々ですが、人生の先は誰も読めません。今を誠実に生きる事が悔いのない人生です。時代に翻弄されますがそれでも人々は神様を信じて生き抜こうと努力しています。人間は何と愛しいものでしょう。
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2023年08月28日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
「異文化交流」の楽しさを知らないで、気に入らないと言って、いきなり戦争をしたり争いをする人々がいますが、私がお世話になったイギリスの大学の研究室は、良い意味での大英帝国の良さを発揮していました。恩師に感謝です。植民地を上手に統治するにはその土地の文化と習慣、思想を大事にする必要があります。現地の言語を自分の言葉として操れない教授は一人もいませんでした。日本語を研究する教授は万葉集を万葉仮名ですらすらと読んでる人々でした。この異文化交流の基本を学ぶと日本で生活していても隣の嫌な人に出会っても異文化だと思えば苦になりません。ただ、強引に価値観を押し付けてくる人や国とは争いが起きてきますので片方で泣き寝入りをせず、戦う喜びも大英帝国は熟知していました。大人の文化です。島国根性を持つ私はシカゴ時代に無かった大人の文化をイギリスで体験していきます。
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年08月27日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
w君が都合が悪いのでその翌日は妹さんが敷地の中の丘や小さな湖の周辺、更に昔、このお城が管理していた農園の村を乗馬で案内してくれました。馬に乗った経験がないのでおとなしい老馬に私を載せて馬の操縦方法?を親切に教えてくれた上でスタートしました。馬の操縦で夢中な姿が余程おかしかったとみえていつもくすくす笑うのが少々シャクなのですが、その美貌ゆえに青年の私は我慢していました。村を通過する時は、村人は心底好きだとみえて実に明るい挨拶をお大声でそのお嬢さんにしている姿を見て、あーあ、このお嬢さんは本当は良い人なんだなあ、と思いました。異国で生活する日本の青年、ふと私の父親が海兵を卒業した年、遠洋航海に卒業生徒一同が地中海へ初航海訓練をします。到着後、宿泊先は、イギリス組、フランス組、ドイツ組と別れて、高級将校の家庭で待遇されるらしいのですが海軍である父にも拘わらず,なぜか、諜報関係で有名なフランスの陸軍大将の家庭で躾教育をされたようです。その娘に一目惚れをした話を酔うと聞かされたものですが、日本の若者が欧米の若い麗人に遭遇すると何故か降参してしまう弱い心を当時の海兵の校長は戒めていたようです。今から思えばふん、という戒めですが、なんとなく私もこの父親の話を想いだしていなければ、このw君の妹にぞっこんとなり悲劇的人生を送くる羽目になったかもしれません。異文化交流の刺激は強いですが日本人のアイデンティティを崩壊させると精神を病む傾向があるので注意が必要です。
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2023年08月26日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
W君の家であるお城の、最初の日の夕食、映画で見るような大食堂に豪華でかつ落ち着いた紫檀のテーブルで始まりました。声が届かないような細長いテーブルですが、両親と家族、私の傍にw君が座ってくれました。本来は父親の隣に座るそうです。ワインで乾杯なのですが主賓の私がテーブルスピーチをしないと夕食が始まりません。話す準備がなかったので慌てます。30秒が礼儀のようですので30秒くらい今の驚きを語るのははしたないので私の父親が戦艦陸奥の副長時代の話をして「イギリス海軍に感謝」と締めくくりました。英語が酷いのでw君の実に綺麗な妹さんはもう可笑しくてたまらないのを我慢していましたが乾杯の後、飲んだワインをっぷーっと吐き出してしまったのです。w君は泣いて怒り出したのが分かりましたが我慢しているのがわかりました。そのあとは実に楽しいスピーチでしたと父君が私を褒めてくれまして、以降、何とも奇妙な楽しい宴会が一時間も続きました。宴会の後の余興では妹さんがイタリア民謡のオーソレミヨを魅力的に歌いましたが少し音程が外れていたようです。異文化交流のフィールドワークだったよ、と十数年後、w君はやっとその事を皆の前で語るくらいw君は優しいイギリス青年でした。
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年08月25日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
いよいよ応用篇が始まります。今までは世界的な理論を中心に色々書いてきましたが今日からは自由に気ままに書いていきます。応用編は連番で書きますので今日が1回目、元気な限り書いていきます。さてイギリス人の学友で親友がいました。W君としておきますがクリスマス休暇等研究室が休暇に入り、研究生徒はそれぞれの場所に散らばります。私が日本に帰国出来ない時、w君が初めて声をかけてくれました。何となく遠慮がちに言うには「粗末な家だけれど遊びに来ないか」と誘ってくれた事があります。ふん、と思いました。彼は何となく研究室では馬鹿にされていて、付き合うと教授に睨まれそうだからです。学位が欲しいので教授にはずいぶんと気を使います。そんなかれと汽車に乗り或駅で降りた途端、驚きが始まります。高級車が田舎駅で待機していたのですが運転手以外に執事が「おぼっちゃま」と言いながらw君を抱きかかえるように迎え、同時に日本人の私をぎらりと侮蔑的?眼差しで見るのです。あーあ、嫌だなあ、と思いました。30分走りこれが門です、と言われ、それから約1時間かかり到着したところがお城なのです。人を表面で判断した私を恥じました。しばらくこの話を書いてみます。
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2023年08月24日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
若い人はまだまだ大いに怒りまくり戦い苦しむ必要があるようです。今の私の幸せは人一倍怒り戦い、あくたれをついて周囲を困らせてきた結果です。戦前の空腹時代はしばしば悪友と豪邸の塀の野良犬が出入るする穴から忍び込んで美味しい食べ物を盗み食いし憲兵に捕まった事もあります。戦後は大いに喧嘩をし腕を磨いたものです。海外でも信じられないような事件に巻き込まれましたが何とか脱出しました。火炎、ダイナマイトの臭いの無い方向へ逃げるコツも覚えました。シベリアの支援活動では怪しげな人種とも交渉したり、こうして今日の幸せを掴みました。その時代時代を真剣に生き延びた我が人生に悔いはありません。それもこれも全て周囲の人々に支えられて生き延びたようです。有難うございました。
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年08月23日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
仕事の上でも私生活でも人を大事にするとあたかも損をしたような雰囲気になることがあります。自分でも何と自分は人がいいのだろう、と思います。それをちゃっかり悪用する酷い人もいますが善意の人が大半です。長い人生での友人を見ていますと最後は愛の人が勝利を得ています。幸せな晩年、豊かな人間関係、互いに大事にしあう生活からの平安感、間違いないようです。本当に愛すると喜びが沢山生まれてきます。今まで愛していなかった場合の辛い、めんどくさい事が大きな感動の源となったりします。愛の世界には正義があり真善美があります。永遠の魂が愛に触れると踊りだすようです。
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年08月22日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
担当医に「自己愛パースナリティ障害」と診断された人がふとした人間関係の事件を起こし自分は自己愛パースナリティ障害では、と本気で意識化した途端に数年で全快した事例もありました。病識を意識化した患者さんは50パーセント回復したと言われています。病識を意識化するには相当の勇気が必要ですが、その勇気を勉強会で与えられたケースが沢山あるので世話人はこの仕事での感動が忘れられず損をしてでも継続したがるのです。
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年08月21日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
自分は不幸な人生を送ってきたと嘆く人が「生き甲斐の心理学」を学び自分の生育史の解釈の仕方、例えばコップの半分の水を見て、もう無いと絶望する解釈と、まだまだ在ると希望を見出す解釈があることを知り、もう一度自分の生育史を解釈しなおしたら何と幸せな人生だったのだろうと感動する場面は実に沢山ありました。この人間の光と陰の姿と解釈を変えると世界が変わる事を知るのです。個性の美を変人扱いしてきた人もいました。嫌な個性だ、と思っていた自分の個性をもう一度視点を変えて解釈してみたらそれが嫌なものではなく実に素晴らしい性格だったと感動した人も沢山いました。弱々し自分だったのが実は愛の深い、情の深い優しい人間であつた、怒りぽい短気だと思っていたが実は正義感の強い人間であった、などなど解釈を変えると世界が変りイキイキと明るく元気に逞しく生き抜いていけるのです。
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年08月20日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
このブログも2005年12月5日が第1回でした。毎日欠かさず書き続けテキスト「生き甲斐の心理学」ですが、最近、気になるのが「地球の平和問題」です。毎日の新聞に期待していますのが地球の平和、戦争のない国際社会ですが、命を懸けてこの平和に貢献している人々はいますが、なかなか実現しません。そこでせめて身近な人々が「生き甲斐を感じるノウハウ」を、どう探し出すかを真剣に思索し、どうしようもない自分の人生ですが、せめて周囲の人々と手を携えて生き甲斐をもとめていきていこう、というのが私の小さな願いでした。明日からまた新しい気持ちで書き出します。どうぞ、ご愛読下さい。
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年08月19日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
どんなにお金があつても生き甲斐を感じなかったり、どんな難しい病になっても明るく元気に生きている人もいます。この違いの分析は色々の視点で見方が違ってきますが、自分が生きている限り、或いは生命がある限り、そこには天の意思が、おぼしめしが必ず存在しているようです。どんな人でも生きている意味、使命があるようです。自分は何の為に生きているのか、この生きている意味に気づいた人はどんな状況でも強いようです。この意味を意識化することは他者には不可能なのですが、あぶり出す最良の方法がその人が感じているストレス(不安、怒り、身体症状、うつ、錯乱)がその人の生育史上の理想と現実のギャップから生まれてくる原理さえ知っていれば、その生きている意味を最短距離で発見出来ると思います。
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年08月18日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
心の領域は神秘的、かつ、複雑難解で私を含めこの事例の場合、どう治療を進めていったらいいのか、どうカウンセリングを展開したらいいのか、その都度不安になります。しかし、これが本当のカウンセラーの実体でしょう。しかし、ここで諦めてはいけないので、私はこれからどう展開したら良いか、虚しいとは思いながらも学習してきた病理論を意識化して、今後の展開方法を明確に意識していきます。この集積が無いと人々を明るく元気に爽やかに生き甲斐支援していくことは不可能でしょう。来談者の生育史を一番大事にしつつ、その来談者の理想と現実を洞察し、理想を一時的に断念させるか、現実をそのまま受け入れさせるか、その中間で納めていくか、遺伝、環境、老化、自律神経、免疫、分泌の状況を洞察しつつ、治療目標を立てていきます。
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年08月17日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
何故、人は心の病気になるのかをきちんと説明出来なカウンセラーがいるのは哀しい現実です。ロールプレイングの練習、エンカウンターの練習は基礎中の基礎ですが毎年この練習ばかりしている事例を散見すると、とても哀しくなります。病理論の基礎をきちんと勉強すると心理療法の現場でどんな言葉、態度、眼差し、行動が病者を益々悪くしていくか、直ぐ分かります。すこし演習をしていくと自分から直ぐ気づきますので人が何故、不安感を感じるのか、その不安感が何故、欝や錯乱にまで発展していくのか、その臨床原理さえ勉強しているならば、いつまでもロールプレイングやエンカウンターに固執している必要の無いことを悟ります。むしろ上手下手を議論する時間があれば人を愛する訓練をしたほうがいいようです。
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