私を含めて人生の変わり目を思索していくと実に往生際が悪かった生活場面が多々あるのに気付きます。例えば日本の大学に入った時ですが、案外沢山の学友が<実は何々大学を受験したが、駄目で、今は、この大学でやむを得ず在学している>とぶつぶつ言う学生がいました。現実に合格した今の大学生である自分を自嘲している学生が案外沢山いたことです。その大学を必死で目指した若者にとつて、これほどの侮辱はありません。1950年代の話ですが、司法試験を夢見た友人が10年も挑戦しつづけ遂には、どこかの旅館の亭主に納まりましたが、それをまた今でも文句を言いながら生きています。これを往生際の悪い人、と日本では表現しています。現実に適応し、その中で堂々と生き抜いていく人、気に入らない職業や部署についても、その仕事に専念して生きていくと、必ず道は拓けます。心理療法の理論に<発病のメカニズム>という領域がありますが発病の契機としては、その現実を自力で処理不能に陥り、適応不能現象を起こす場面を一番恐れます。理想は理想として大事にしますが、まずは現実を受け入れる能力が無いと厳しい現実を生き抜いていく力はありません。一旦、現実を受け入れる訓練が一番、大事なようです。<<理想と現実のギャップ解消論:375-2>:
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