日本社会での心理学の学位保持者の某団体の会食中、いきなり余り知らない人に<あなたは対人恐怖症ですね>と言われ、驚きました。欧米で教育を受けた私は、食事中は政治、宗教の話題はしてはいけない、長い沈黙の続く席の場合は、同じテーブルの人々が心地よく会話をしながら楽しく食事が出来るよう話題を提供すべし、という教育を受けていた私への言葉だったのです。色々と考えさせられました。食事後、その人以外は、お陰様で珍しく楽しい会食でした、と感謝されましたが、更に4日も続くその会合での一日3度の食事では私はその人の居ない席に意識して座っていました。自分の人物の小ささを痛感しましたし、日本社会での対人恐怖症とは何だろう、沈黙は金なりという日本社会での治療を改めて考えさせられました。
身近に、いろいろの哀しい事件が起こります。世間が悪い、これはあいつのせいだ、と簡単に処理すれば何となく早く精神衛生がよくなりますが、自己実現への道を明確に持っている人の場合は、世間や相手のせいにして処理するよりは、ここで学べることはないか、事件を起こした人の立場にたって解釈をしなおしてみると、面白い事に気づきます。他者否定は簡単ですが、他者肯定的な解釈をしていくと、自分自身が明るくなり、その明るい解釈を語ると自分に好意を持つ人が増えてくるばかりでなく、良い仕事が舞い込んでくるようです。他者と世間のせいにしないで、人の振り見てわが身を正す生き方は友人に恵まれて、楽しく人生を生き抜く知恵があたえられるようです。
これでも私は随分と遠慮して書いています。世界の学会の常識なので誰も書かないものを書いてみますと、心が原因で身体に症状が出る遠因は6つあります。下記に書いてみます。(*1)現代の地球人口80億の人間は、それぞれ生まれてきた尊い使命を持って生まれてきました。さてあなたの使命(自己実現への道)とは何でしょう?(*2)楽しく生き抜いていく上での考え方に整合性がないと、人は心の病気になりやすい。整合性とは何でしょう?(*3)心に異常な緊張を持つと発病する。異常な緊張とは何ですか?(*4)現実吟味力の無い人は発病する。さて現実吟味力とは何ですか?(*5)暗い感情と明るい感情のバランスを知らない。バランスとは何ですか?(*6)心の健康度を測定するメンタルスケールの知識がない。メンタルスケールとは何ですか?以上の6点が世界の常識ですが、いかがです?
神仏の系図のお話です。日本人は祖先伝来のお墓を大切にしています。とても良い習慣で、お盆になると、心が祖先の魂の慰霊に向かうので、墓参りする親族は互いの心が霊的に満たされているのを感じます。現代社会でカルトなどの集団自殺などの悲劇が時々報道されますが、祖先伝来の慰霊方法はそれなりの幸せを安定してもたらします。従来の家の伝統を、それなりに尊重しつつも、比較宗教学として祖先が信じてきた一族の神様の系図を学問として勉強するのも、とても楽しいものです。祟りからの解放、人を愛するとは、どんなこと、人間の死の意味、本当に魂はあるのか、どの神様が本物なのだろう?、神様は本当に存在するのか?、世界の神様の系図を一度研究するのも意味があります。
恋人の家系のお話。愛している人の家系を気にしだすと段々と複雑な心境になります。親が自殺をしている、叔父さんが精神病棟に居る、交通事故を起こしやすい一族、と、まあ、こんな具合に次から次へと気になりだします。そのような方は世界的に愛読されている<5万年前:このとき人類の壮大な旅が始まった:ニコラス・ウエイド著>という本を読むとDNAを中心とした歴史を知るうちに、恋人の家系のことなど、小さな問題だと気づくでしょう。それよりも大切なことですが、二人の男女が誠実に愛し合う、この神聖な世界を、どんな現実があろうとも短い人生を愛に生き抜くことが重要です。愛しているのに、恋人の家系に異常性を気にしだした場合、どうするか慎重に、愛する人を傷つけないように。
自分の家系のお話。さて。心と身体の病は6つの条件で発病していきます。遺伝、環境、老化、自律神経、免疫、分泌の6つです。どこに発病していくかは、その折々の環境で決まります。難しいことは考えずにシンプルに対処する方法で一番良い心がけは、朝目が覚めて、夜、寝るまでの一日、出来るだけ<平安感>を意識することが最大の手法です。森羅万象を暗い方向に解釈せず、明るい方向に解釈する習慣が必要なようです。特に太極拳は昔、仙人が長生きしたい為に色々と思索した結果、生まれた経過があり、自律神経にはとても良い効果が散見されます。自分の家系にどんな遺伝があろうとも、気にせずに、日常生活で心の環境を整えて元気に生き抜いていきましょう。
だいぶ前の大河ドラマをふと思い出しました。篤姫の話です。NHKの大河ドラマ篤姫は私の大好きな番組でした。篤姫は明治16年に49歳で帰天してしまいますが、あの激動の中で逞しく生き抜いた女性は色々の事を教えてくれます。それぞれの家系図を見ますと、どんな時代でも長生きの家系、短命な家系が見て取れます。さて遺伝、環境、老化の3つの組み合わせでそれぞれの人の身体症状が決まりますが、心の環境を整え意識する事で遺伝と老化の劣性遺伝子を抑え込み、充実した素晴らしい人生を生き抜くことが可能なようです。数回にわたり家系を気にして羽ばたけないと悩む人々のために、心の環境が遺伝と老化を抑え込める力を有していて、自由意思と意欲がいかに重要かを述べていきます。