CYCLINGFAN!!

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ジロ・デ・イタリア2010(1)

2010-05-11 17:33:15 | ジロ・デ・イタリア

 今年のジロ・デ・イタリアも初日から3日間続いたオランダでのステージを終え、今日はイタリアへの移動日でレースは休養日になります。
 今年のジロ・デ・イタリアには昨年の3大ツールの優勝者がひとりも出場していません。そればかかりか、今年注目の的になるであろうレディオ・シャックチームも招待されませんでした。
 コンタドールやランス・アームストロングばかりではなく、シュレック兄弟もバルベルデも出場しないのでは見る気になりません。私の唯一の注目はヴィノクロフがこのままマリアローザを守り続けることができるかに尽きます。Vinocrof02_2
 その理由は、ヴィノクロフがジロ・デ・イタリアでマリア・ローザを手にすれば、ツール・ド・フランスではコンタドールのアシストに徹しきれるのではと推測しているからです。
 ランスはともかく、ヨハン・ブリュイネールまでもが去ってしまったアスタナはチーム力が大きく削がれてしまっていることは否定できないでしょう。唯一コンタドールを強烈にサポートできるのは最早ヴィノクロフしかいないのではと思ってしまうほどです。
 3年前コンタドールがツール・ド・フランスで初優勝を飾った時、ディスカバリーのエースはライプハイマーでしたし、昨年はエースナンバーを背負いながらランスとの確執で相当苦しい思いをしたと聞いています。
 そのコンタドールがツール・ド・フランス3勝目を勝ち取るためには、ヴィノクロフの協力は不可欠でしょう。ランスのツール・ド・フランス7連覇の影にはジョージ・ヒンカピーを筆頭に名脇役としての強力なアシストたちがいたのです。
 アスタナから主力メンバーを引き抜いたレディオ・シャックはツアー・オブ・カリフォルニアへ主力選手を出場させるため、ジロ・デ・イタリアの招待を受けることができませんでした。プロツールのライセンスを持ったチームがドーピング以外の理由で3大ツールに招待されないケースを見たのは、個人的には初めてです。
Vinocrof03  まあ、3大ツールの主催者がUICのプロツールから距離をおいている状態では已む終えないことなのかもしれませんし、その分ワイルドカード枠が広がることは地元のチームにとってはいいことかもしれませんが・・・
 あくまでも、個人的な意見ですがヴィノクロフはジロ・デ・イタリアかブエルタ・ア・エスパーニャのどちらかでグランツール初制覇を狙っているはずです。コンタドールがアスタナに残る条件をしてツール・ド・フランスで3度目のマイヨジョーヌ獲得の為にエースの地位を要求したことは十分に予想できます。グランツールで未だ総合優勝のないヴィノクロフにとって、まずはジロ・デ・イタリアかブエルタ・ア・エスパーニャの総合優勝でも満足できるはず。Vinocrof01
 心配なことはジロ・デ・イタリアで頑張りすぎて、ツール・ド・フランスでヴィノクロフの調子が落ちることですが、まあタフな選手なので大丈夫だとは思いますが・・・
 ヴィノクロフには2008年にコンタドールのツール・ド・フランス連覇の夢を打ち砕いたという大きな責任があると私は考えています。勿論、ヴィノクロフを解雇し、ヨハン・ブリュイネールが再生させた新生アスタナを招待しなかったツール・ド・フランスの主催者ASOにも問題がないわけではありませんが・・・
 ヴィノクロフがその借りを今年のツール・ド・フランスで返すことができるかどうか、私は大いに注目をしています。また、名匠ブリュイネールと決別したコンタドールがどう戦うのかも大いに気になります。ランスに負けることはないと思いますが、コンタドールを知り尽くしている名匠が繰り出す作戦に相当苦労させられることは想像に難くありません。その間隙をついてシュレック兄弟が・・・などいう筋書きもなきにしもあらず・・・
 山岳に結構厳しいコースが用意されている今年のジロ・デ・イタリアはヴィノクロフにとって決して有利とはいえませんが、少なくとも3度あるTTはヴィノクロフに有利に働くはずです。また、百選練磨のヴィノクロフなら意外なところでアタックを見せ、山岳のタイム差を一気に詰めることも可能だと見ています。
 コンタドールもシュレック兄弟もバルベルデもいないグランツールならヴィノクロフが勝っても何の不思議もありません。

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