次の目標は勿論カーボンフレームになりますが、カーボンという素材はまだまだ進歩しそうなので、3年後を目処に次のステップを考えています。今のところ軽さを求めるならSUPERSIX EVOですが、3年後の状況は全く予想できません。近年、フレームの軽量化より空気抵抗に重きをおいた開発を進めるメーカーが増えています。SPECIALIZEDはマクラーレンと提携しVENGEをSCOTTはメルセデスと提携してFOILを開発しています。これはUCI規格内でいかに空気抵抗を減したエアロロードバイクを造れるかという試みですが、時速300km以上で走行するF1カーならともかく、また、ゴール前スプリントで01秒でも早く走りたいというプロ選手ならともかく、市販車レベルで考えるとあまり意味がある開発思想とは私には思えないのです。
SCOTTのFOILは今年誕生したグリーンエッジが採用し、ツアー・ダウンアンダーからゴスやゲランスが勝ちまくっている印象が強いのですが、VENGEからDOGMA2に乗り換えたカヴェンディッシュも春先から非常に元気に見えます。プロのレベルなら規格内重量で走ることになるので、少しでも空気抵抗が少ないに越したことはないでしょう。
近年プロツアーではディープリム・ホイールの使用が目立つようになっています。これはまさに空気抵抗の削減が目的ですが、平地のステージならともかく、近年は山岳ステージでもディープリムで走る選手が非常に多くなっています。これはカーボン素材の進化でフレームやパーツの軽量化が進んだ結果だと推測しています。ディープリム・ホイールはカーボン製でも結構重くなりますが、フレームを初めとするパーツのカーボン化で他の部分が軽くなった分だけ、ホイールを重くできる理屈です。SUPERSIX EVO TEAMはリクイガスがレースで使用しているものとほぼ同じスペックで重量は6.4kgですが、ホイールはMAVIVのCOSMIC CARBONES SLRにMAVIC YKSION, GRIPLINK FRONT AND POWERLINK REAR, 700x23cを装着した2205gと重量のあるものを常用しているようです。それでもUCI規格より軽い為、シートポストに錘を入れていると聴きました。
先日のミラノ-サンレモではグリーンエッジのゲランスが勝ち、レディオシャックのカンチェラーラが2着、リクイガスのニーバリが3着という結果でした。300kmにも及ぶ厳しいレースで、バイクの性能を見るのに最適なレースかもと思い注目しながら見ていましたしたが、予想通りチプレッシオやポッジオといった勾配のあるエリアではリクイガスの活躍が目立っていました。ポッジオで仕掛けたニーバリでしたが、流石にゴール前スプリントでは勝ち目がなく、3着となりましたが、この走りができれば今年のジロ・デ・イタリアの優勝候補筆頭でしょう。カンチェラーラはバイクに関係なくすごいの一語ですが、TREKのバイクがまだしっくりきていないのかなぁといった印象も受けました。また、ツアー・ダウンアンダー以来好調なグリーンエッジですが、ミラノ-サンレもを見る限りFOILというロードバイクも結構いけてるのではと感じさせるに十分でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます