たまたま、音遊人というテレビ番組を見ました。
今日は“昴”でお馴染みのT村S司さんの特集だったのですが、
コンサートの最後の方のMCで、T村さんが
「死ぬ前に、たった一人にだけ電話が出来るとしたら
あなたは誰に電話をして、何を伝えますか?」
と、観客の皆さんに問いかけているシーンがありました。
何か、音楽に乗せて語られた言葉だったと思います・・・
衝撃的だったので、言葉しか覚えていません。
“最期の時、大切な誰かに伝えたい言葉”
・・・次に続いた言葉は、
「あなたはどうして、それを今、伝えないのですか?」
ガツ~ン。
頭をハンマーで殴られたような衝撃でした。
伝えようとしなければ、想いはいつまでも伝わらない。
今、稽古をしている『メリー・ウィドウ』も、
そんなお話です。
ダニロとハンナは愛し合っているのに、
言葉にして相手に伝えたことがありません。
なので、いつもすれ違ってしまって、素直になれなくて・・・
結局、相手を傷つけてしまい、
自分も傷ついてしまい、
他の人と結婚してしまったり、
マキシムというクラブで、お酒に溺れたり・・・。
本当は好きなのだから、素直にそう伝えればいいのに、
なかなか出来ない・・・というお話です。
わかるわかる~。
たぶん、時代も場所も、国も世代も関係なく、
誰もが共感できるお話ですよね。
ハンナやダニロの気持ちになって、
オペレッタを楽しんでいただけたらいいな~と思います。
もちろん、私の演じるシルヴィアーヌにも
彼女なりのストーリーがあるのです。
今回のメリー・ウィドウは、登場人物それぞれに、
それぞれのストーリーがあるので、
演じている方も、とっても楽しいのですよ♪