さなえのうた

歌いながらあちこちに出没します♪

魔笛

2008-02-04 | 日記・エッセイ・コラム

トナカイ・サロンオペラ『魔笛』の稽古でした。

休憩時間に、パパゲーナ役の前田さんとお喋りをしました。

実は、生まれて初めてソリストとして全幕通して出演したのが、

魔笛のパパゲーナでした。

今使っている楽譜は、その時のもので、

その時に使った台本が、楽譜の間に貼られています。

その後、パパゲーナを演じたことはなくて、

夜の女王のアンダーをやった後、童子を演じて、

最近ではパミーナしか歌っていないのですけれども、

パパゲーナを演じた時に、演出家に、

老婆の格好をしていても、可愛いおばあちゃんだと思わせる必要がある、と

言われた話を思い出しました。

見た目は老婆で、腰も曲がっているし、醜いのだけれど、

ちょっとした仕草が可愛いので、パパゲーノは興味を持って、

彼女に話しかけます。

自分が鳥のような格好をしているパパゲーノは、

外見だけで人を判断しない人間であり、

老婆に対しても、気楽に話しかけるのです。

パミーナの絵姿を見ただけで恋に落ちたタミーノは、

老婆には話しかけもしません。

助けに来たパパゲーノには恋をしないのに、

王子の話を聞いただけで舞い上がってしまうパミーナも同じです。

タミーノもパミーナも、

数々の試練を乗り越えることによって、たくさんの経験をして、

中身が成長していくのです。

今回のサロンオペラは抜粋なので、

試練のシーンも、簡素なものになってしまいますが、

オペラを通してパミーナが成長していく様子が表現できるように

頑張りたいと思います。

  

魔笛は、本当によく出来たオペラだと思います。

  

ところで、パミーナという名前は、

神に仕える者、という言葉の女性形で、

タミーノという名前は、

神に仕える者、という言葉の男性形だそうです。

コメント
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