声楽を志す人が必ず勉強する教則本の一つに
“コンコーネ”というものがあります。
中学校や高校で合唱部だった方はご存知かも。
G.コンコーネさんが作曲した、ヴォカリーゼの練習曲集ですが、
最近、毎日歌っています。
私はもともと、高音は持っていたのですが、
大学生の頃は、中低音が充実しないことが悩みでした。
逆に、クラスターと言って、高音を専門に出す歌い手として
重宝されたこともあったのですが、
魔笛のパミーナなど、オペラの人物を歌う場合には、
どうしても中低音が必要です。
歌曲などは、中低音ばかりですし。
ですので、中低音が充実していないことが、長年の悩みでした。
その中低音を充実させるために、適した練習が、
コンコーネなんですね~。
パミーナという役は、お姫様ですが、
それだけではありません。
高音や、流れるようなフレーズをキレイに歌って、
彼女の繊細さや上品さ、高貴な雰囲気を出す以外に、
中低音で、彼女の本質や、彼女の不安、
死を決意し、またそれを乗り越える強さなどを表現したいと考えています。
高音もキレイだけど、中低音も充実していて、
繊細で上品だけど、確固とした強さも持っている人物にしたいのです。
そのために、最近は毎日コンコーネ!!!
お隣さんにとっては、いい迷惑かもしれませんね・・・(^^;