暑いですねぇ。
それでも、夏至の日から比べると、
やはり、日が落ちるのが早くなったような気がします。
・・・ほんの数分の違いなのでしょうが
昨日、勉強をしたフォーレは、
ベートーヴェンと同じように、
晩年、耳が悪くなってしまった作曲家です。
耳が悪くなるって・・・音楽家にとっては、大変な事件です。
声楽家は、自分の声を直接、耳にすることは出来ませんが、
耳が聞こえなくなったら、致命的でしょう。
フォーレは耳が悪くなってからも、作曲を続けていて、
名曲をたくさん残しました。
昨日の勉強会では、フォーレの歌曲を、年代順に追っていったのですが、
耳が悪くなってから作曲された曲に、ステキな曲がありました。
“沈黙の贈り物”という曲です。
語られるように歌われるメロディと、
1拍ごとに色を変えていく和声と、
静かに、水面に輪が広がっていくように進んでいくリズムと・・・。
静かで激しくて、想いに溢れているのに冷静で、
不安なのに穏やかで・・・そんな感じの曲でした。
あと何回か、暑い夏をすごして、
年齢を重ねていろいろな経験を積んだら、
こういう曲がステキに歌えるようになるかなぁと思いました。
いつか、紹介したい1曲です