フォーレの勉強会に参加してきました。
みんな上手くって、聞き惚れてしまいましたよぉ~♪
私が歌ったのは、通称ヴェネツィア=5つの歌曲です。
ヴェネツィアで構想が練られて1曲目が作曲されたので
通称ヴェネツィアと呼ばれているのですが、
内容的にはあまり関係のない歌曲集です。
道化師が述べる前口上のような1曲目:“マンドリン”
モリエールの作中人物の名前が幾つか並びます。
最初の役者は恋する青年の代名詞:ティルシスとアマント。
彼らとその恋人達の語らいのような2曲目:“ひそやかに”
次の役者は強気な青年:クリタンドル。
少々のことなど気にせずに恋にまっしぐらな3曲目:“グリーン”
最後に登場するのはロマンティストなダミス。
遠くにいる恋人を思うように舟歌のリズムで奏でる4曲目:“クリメーヌに”
そして5曲目:“それは恍惚。。。”
モリエールの作中人物達の恋を描いてきたフィナーレは
恋とはかくあるべしと表現するかのように、
2曲目、3曲目、4曲目のテーマが使われています。
詩人のヴェルレーヌさんは、
これらの5曲を連作した訳ではなく、
フォーレさんが勝手につなげました。
“雅な宴”という歌曲集と“言葉なき恋歌”という歌曲集から、
5曲を選んで構成しています。
クリタンドルの歌とか、
ティルシスの台詞とか、
そういう形でも書かれているわけではなくて、
・・・でも、彼らがテーマになっている詩を選ぶとしたら、
これらの詩が選ばれるような気がします。
フォーレさんは、詩人の作ったままの形ではなく、
詩のある部分を削除したり、勝手に繰り返したり、
作曲するに当たって、
それはそれは勝手な改作を重ねている方なので(笑)
例にもれず、この連作歌曲も、
勝手にご自分で構成なさっているのです・・・。
でも、いい構成だな~と思います。
戯曲も読みましたが、
モリエールへのオードとも言える様な構成だな~と。。。
ま、個人的な感想ですがっ 汗。
ん?ちょっと待って?
モリエールへのオード?
お手軽オペラシリーズを構成してきた私の感性が、
なにかヒントを得たようです♪
どういう形になるかは、出来上がってからのお楽しみ♪