さなえのうた

歌いながらあちこちに出没します♪

モリエールへの讃歌

2009-12-06 | 日記・エッセイ・コラム

フォーレの勉強会に参加してきました。

みんな上手くって、聞き惚れてしまいましたよぉ~♪

  

私が歌ったのは、通称ヴェネツィア=5つの歌曲です。
ヴェネツィアで構想が練られて1曲目が作曲されたので
通称ヴェネツィアと呼ばれているのですが、
内容的にはあまり関係のない歌曲集です。

  

道化師が述べる前口上のような1曲目:“マンドリン”
モリエールの作中人物の名前が幾つか並びます。

最初の役者は恋する青年の代名詞:ティルシスとアマント。
彼らとその恋人達の語らいのような2曲目:“ひそやかに”

次の役者は強気な青年:クリタンドル。
少々のことなど気にせずに恋にまっしぐらな3曲目:“グリーン”

最後に登場するのはロマンティストなダミス。
遠くにいる恋人を思うように舟歌のリズムで奏でる4曲目:“クリメーヌに”

そして5曲目:“それは恍惚。。。”
モリエールの作中人物達の恋を描いてきたフィナーレは
恋とはかくあるべしと表現するかのように、
2曲目、3曲目、4曲目のテーマが使われています。

    

詩人のヴェルレーヌさんは、
これらの5曲を連作した訳ではなく、
フォーレさんが勝手につなげました。
“雅な宴”という歌曲集と“言葉なき恋歌”という歌曲集から、
5曲を選んで構成しています。

クリタンドルの歌とか、
ティルシスの台詞とか、
そういう形でも書かれているわけではなくて、
・・・でも、彼らがテーマになっている詩を選ぶとしたら、
これらの詩が選ばれるような気がします。

  

フォーレさんは、詩人の作ったままの形ではなく、
詩のある部分を削除したり、勝手に繰り返したり、
作曲するに当たって、
それはそれは勝手な改作を重ねている方なので(笑)
例にもれず、この連作歌曲も、
勝手にご自分で構成なさっているのです・・・。

  

でも、いい構成だな~と思います。

戯曲も読みましたが、
モリエールへのオードとも言える様な構成だな~と。。。

ま、個人的な感想ですがっ 汗。

  

ん?ちょっと待って?
モリエールへのオード?

  

お手軽オペラシリーズを構成してきた私の感性が、
なにかヒントを得たようです♪

  

どういう形になるかは、出来上がってからのお楽しみ♪

コメント
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