さなえのうた

歌いながらあちこちに出没します♪

Low F

2012-05-28 | インポート

稽古場で・・・ですが。

バリトンの歌うLowF(ロウ・エフ)を耳にしました。

 

 

 

HighC(ハイ・ツェーまたはハイ・シー)という言葉は
耳にしたことがあると思います。

キング・オブ・ハイC。
パヴァロッティさんのことですね。

 

 

女声の高音ではHighF(ハイ・エフ)。
モーツァルトのオペラ『魔笛』で、夜の女王が歌うアリアに出てきます。

超高音とも呼ばれ、この音を持っていると、
それだけで仕事になったりします。

その音を出せるだけではなく、
いつでもその音を、安定して出すことができて、
しかもその音が良質でなければなりません。

 

 

オペラだとHighFが最高音ですかねぇ。

 

 

フォルテさんというソプラノが、フィレンツェ?の来日公演で
ベッリーニ作曲の『夢遊病の女』というオペラを歌った時に、
オプション(楽譜には書かれていない音)で、
HighFをロングトーンで出していて、
すっごく興奮したことがあります。

きゃあきゃあ言って、興奮しちゃいました・・・。

 

 

話をLowFに戻すと、これも特殊な音です。

 

オペラでは、ヴェルディの『シモン・ボッカネグラ』で、

フィエスコが歌うアリアに出てくるのかな。。。

 

でも、フィエスコって、バスなんですよぉ。

 

 

『魔笛』のザラストロのアリアでも、
オプション(楽譜に記載されていないけれど、付け足して歌う音)として
繰り返した2番の最後でLowFが歌われることがあります。

 

ザラストロもバスですからねぇ。。。

 

 

低い音は、声帯が長くないと出ないのですが、
バリトンの響きを持っているのに、
バスの声帯を持っているなんてスッゲーことなんです。

 

 

どこまで音域が広いんだ~

 

 

最初に歌われた方は・・・名前は出しませんが、
床に、その低音がビリビリ共鳴していて、
魅力的な・・・いや、魅惑的な音色でした。

 

続けて出された方は・・・こちらも名前は出しませんが、
最初の方ほどの共鳴はありませんでしたが、
まだまだ若い方なので、これから鳴るかも!と楽しみになりました。

 

 

二人続けて“あり得ない音”を聞いたので、
思わず同僚に、「Fだよねぇ?」と確認しちゃいました。

Fというのはファの音です。

 

 

夜の女王のHighFから数えると、
4オクターブも下!

 

 

バリトンには要求されない音。
稽古場だから聴ける音。
稽古場でしか聴けない音。。。

 

 

 

 

 

チョ~得した気分

 

 

その人の可能性、声帯の素晴らしさ、発声のテクニック・・・

それらを身近に感じられる稽古場って・・・役得かも。

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