さなえのうた

歌いながらあちこちに出没します♪

Nr.1の小道具~トアアズ~

2020-11-03 | オペラ研究
フィガロの物差しを検証してきました。

岩波文庫(赤522-1)の『フィガロの結婚』では
(※ボーマルシェの原作:辰野隆訳)
フィガロは“トアアズ”を手にしているとあります。




~原作の翻訳本~

この文庫本は1953年に出版されたもので、
ボーマルシェのことも『ボオマルシェエ』と表記しています。
改版が1981年に、他の訳者によるものも2012年に出ているようです。
…まだ入手できていません。




~トアアズ=toise~

『トアアズ』とは、『トワズ』のことだと推測されます。
トワズ toise については辞書にも載っています。
ウィキではトワーズとして記載があります。

トワズは昔の長さの単位で、約1.95m。
wikiでは「おおむね2m、スイスでは1.8m」とされています。
岩波文庫本では「約1.94m」とされています。

ようするに身体尺で、
成人男性が両手を広げた長さと定義されているようです。

両手を広げた長さは、身長とほぼ同じ。
よって、トワズは身長を目安にして測るものということになります。

日本でいうと…尋。
「ちひろ」の「ひろ」ですねぇ。
約1.5mまたは約1.8mだそうです。

昔の日本人の方が、昔のヨーロッパ人よりも、
身長が低かったんですねぇ…。




ものさし?

原作では身長を基準としたトワズを使用していました。
どうしてモーツァルトのオペラでは、
もっと小さな単位から測り始めるのでしょう。

身長よりも全然小さな物差しを、なぜ使っているのでしょう。



やっぱり…?


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