生徒さんが、大学時代からの友人だという女性を連れて、
レッスンにいらっしゃいました。
大学時代から・・・もう何年もの(ウン十年!!!)お付き合いだそうです。
そんなに長~~~~~いお付き合いなんて、すごいなぁ。。。
でも、私にも小学校からの友人が・・・
・・・と、私自身のことを書きたかったのではなくて。
そのご友人が、ご挨拶をされようと立ち上がった時、
ゲゲゲッと驚愕しました。
身体が有り得ないほど歪んでいます。
有り得ない・・・と言っても、
箱の中で切断されて頭と胴体と足がバラバラになる、
マジックのように有り得ない、というのではありません。
が、健康上に支障があるのではないかと思うくらい、歪んでいます。
重心は左足1本にかかっていて、
明らかに左足よりも長い右足は、骨盤の外側から伸びていて、
つま先も完全に外側を向いています。
骨盤は地面と平行ではなく、右の腰が明らかに縮んでいて、
右の肩は左の肩よりもかなり下がっています。
顔も左右のバランスが崩れています。
・・・どうしてそんなになるまで、放っておいたんですかぁぁぁぁぁ。
言葉には出しませんでしたが、
実際に聞こうとしていたとしても、たぶんそれよりも早く、
そのご友人が口を開きました。
同じ姿勢をし続けていることができないそうです。
ずっと立っていること、ずっと座っていること。
5分もすると、腰が痛くて仕方がなくなるそうです。
その骨格では、そうでしょう。。。
医者にかかったそうです。
整体にも通ったそうです。
・・・でも、言われることに一貫性がなく、
どうしたらいいか、分からなくなってしまったそうです。
お風呂で温めた方がいいとも言われ、
お風呂は良くないとも言われ、
運動するのが良いと言われ、
動くのは良くないと言われ・・・・・・。
それらはすべて、正論であるのではないかとお話しました。
専門家ではありませんが、
血液やリンパの流れをよくすることは良いことだと思います。
適度な水圧があれば、骨と骨の間の負担も軽減するでしょう。
しかし、お風呂では体育座りの姿勢になりますので、
腰の骨に負担がかかりやすいです。
骨盤をピッと立てて背筋を伸ばして入れば良いのかもしれませんが、
それではリラックスできないでしょう。
バランスが取れていますか?
残念ながら、会話は私の言葉で終わってしまいました。
とても真面目な方なのだろうと推察します。
よいと勧められた方法を片っ端から試してみて・・・
そして、疲れてしまったのかもしれません。
試した時に、すぐに答えが出るような、
そんな問題だったら、努力を続けていけたのかもしれませんが、
努力を続けて、何ヶ月か何年か・・・ある時ふと、過去の自分と比べてみて、
その時初めて、ほんの少しの変化に気づく・・・
そのような類のことでしょう。
歌と同じ。
レッスンで、掴んだ!と思っても、
帰って歌ってみると、どうもうまくいかない。
次の日も、その次の日も、繰り返してみる。
うまくいったり、うまくいかなかったり。
次のレッスンで、前回はできたのに・・・などと言われる。
口を開けて・・・と言われたのに、
今日は口を開け過ぎと言われる。
学生時代は高音がヒャンヒャラ出ていたのに、
今は高音の響きが気に入らない・・・。
・・・でも、体調不良で仕事をキャンセルしなくなったし、
中低音がちゃんと鳴るようになったし、
音楽性の深みも増したかな・・・なんて。
好転するばかりではなく、後退することもある。
・・・だけど、その変化が面白いのだと思います。
そういえば、私の生徒さんは、
成長が著しい人ほど、「年齢のせい」を口にしません。
ちゃんと今を生きてる!
それって素晴らしいことだと尊敬しています。