さなえのうた

歌いながらあちこちに出没します♪

めっきり寒くなりました

2006-11-23 | 日記・エッセイ・コラム

めっきり寒くなりました。

暖房が大活躍です。

手袋を・・・どこに仕舞ったんだろ?

年賀状の準備もしなくちゃですね~。

それから!

また今年もイルミネーションの季節がやってきました!

時間がある限り、あちこちに出かけて、

光の芸術を満喫したいと思います。

・・・そうそう、最近、初めて知ったのですが、

去年くらいから出始めた青い色のイルミネーション。

環境に優しいそうですね。

オゾン層を作ってくれるんだとか・・・

ホント!?

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リューってどんな人?パート2

2006-11-22 | オペラ研究

プッチーニは、『トゥーランドット』を書き終えることなく、

この世を去りました。

初演の日、指揮者トスカニーニは

第3幕のリューの死の場面が終わると指揮棒を置き、

観客に向かって、こう言いました。

「ここで・・・この部分で、ジャコモ・プッチーニは

彼の仕事を終えました。

彼にとって、死は芸術よりも強かったのです。」

補筆された幕切れまでのシーンまでを“完全に初演”されたのは

翌日のこと。

リューの死までを作曲したところで、

プッチーニは力尽きたのです。

   ~~~~~~~

リューには、モデルとなった実在の人物がいたと言われます。

彼女の名前はドーリア。

プッチーニ家で働く若い小間使いでした。

自動車事故で足を骨折し、動けなくなっていたプッチーニの

身の回りの世話をするために雇われたドーリア。

当時、まだ16歳でした。

よく気がつき、よく働くドーリアは、プッチーニの足が完治した後も、

小間使いとして彼の家で働いていました。

・・・が、プッチーニの妻エルヴィーラが、二人の関係を疑い始めたのです。

お陰で、ドーリアは仕事を辞めざるを得なくなりました・・・。

しかし、エルヴィーラの追求は収まらず、

精神的に追い詰められたドーリアは、服毒自殺をします。

   ~~~~~~~

ドーリアとリューの関係については、

プッチーニは一言も語っていないようです。

彼の書簡などにも、書かれていないと思います。

付け加えるならば、

幕切れのトゥーランドットとカラフの2重唱の部分の台本を受け取ったのは

1924年の10月・・・死の1ヶ月前です。

癌が進行して、気力も体力も衰弱していく中、

最後まで妥協を許さずに書き直させ続けた・・・ラスト・シーン。

愛を知らぬ冷たい女性の心が、愛によって目覚め、

優しい女性として生まれ変わる、大切なラスト・シーン。

・・・プッチーニには、そのシーンを作曲する時間が

残されていませんでした。

トゥーランドットへの熱い思いが、

作曲家から作曲する時間を奪ったのです。

「リューの自殺」までを書き終えて、

プッチーニは入院をし、手術をします。

「リューの自殺」を書き終えるまでは、頑なに入院を拒否していたそうです。

死を予感していたかもしれない彼は、

リューのシーンだけは、自分の手で書きたかったのでしょうか。

手術は成功・・・しかし、遅すぎました。

手術から5日目の朝、プッチーニは息を引き取りました。

   ~~~~~~~

台本が仕上がるのが遅すぎた。

彼の体力が限界に達してしまったのが、

偶然にも、リューのシーンを書き終えた時だった。

・・・それが真実かもしれません。

しかし、偉大な作曲家の最期に、

特別な想いを持ってしまうのは、当然のことでしょう。

進行する前に、癌細胞が取り除かれていたら・・・

もしプッチーニが、もっと早くに手術を受けていたら・・・

もしプッチーニが、リューのシーンまでは

絶対に自分の手で書くのだと意地を張らなかったら・・・。

真実は分かりませんが、

今回は、補筆された部分を演奏しない“純プッチーニ版”での上演。

偉大な作曲家が息を引き取ったのと同じ瞬間に、

息を引き取ってしまう女性を歌えるという経験が出来ることを

楽しみたいと思います。

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リューってどんな人?

2006-11-19 | オペラ研究

12月に歌うオペラ『トゥーランドット』の中のリュー

私の歌う役です。

   ~~~~~~~

リューは奴隷で・・・

奴隷?

足かせを嵌められて、ムチでひっぱたかれながら

重労働を強いられている?

・・・いやいや、何かが違いますね・・・。

彼女の台詞によると、リューはカラフに

王宮の中で”微笑みかけられています。

ムチで打たれているような奴隷に微笑みかける王子・・・

・・・そんな王子って、

究極のサディストじゃないですか~~~!

と言うことで、ムチで打たれている、と言うのは却下。

足かせを嵌められている奴隷・・・逃げ出さないように

鎖で繋がれている奴隷。

つまり、逃げ出したがっている奴隷・・・。

逃げ出したがっている奴隷が、クーデターで国を追われた王を

助けるでしょうか?

・・・真っ先に逃げると思う・・・。

なので、足かせを嵌められている、と言うのも却下。

足かせを嵌められていなくて、ムチでも打たれなくて、

王宮の中にいる奴隷・・・ん?

それって、どこぞの国の喜び組?

いやいや、オペラの中に実例を探しましょう。

奴隷・・・すぐに思い浮かぶのは・・・・!!!

アイーダ!

・・・いや、彼女は敵国の王女。

つまり捕虜です。

奴隷といっても、ちょっと種類が違う・・・。

リューは王宮の中で、多分、働いています。

家来として働いているのではありません・・・

お給料をもらっているわけでも、

人権を保障されているわけでもありません。

奴隷が・・・もし死んでしまったとしても、

奴隷を働かせている人たちは、何も感じません。

壊れたら捨てられてしまう電化製品のように、

クチャクチャクチャ・・・ポイッと、

どこかに埋められてしまうだけでしょう。

奴隷が・・・もし何かを言ったとしても、

奴隷を働かせている人たちは、何も聞こうとしません。

一方的に、命令だけ与えて、

奴隷達の言葉には耳を貸しません。

命令して馬車や荷物を引かせる馬を相手にするのと同じように、

奴隷達と会話が成立するとは、思ってもいません。

そんな毎日の中で、国のナンバー2である王子様が

微笑みかけてくださいました!!!

人として扱われたこともなかったのに、

ニッコリと笑いかけてくれた人がいたのです。

しかも、その人は王子様

王子様自らが、私を一人の人間として扱ってくださった!

・・・そして彼女は、命をかけて、

クーデターの起きた国で、彼の父である王を守るのです。

彼のお父様を助けたら、王子様はきっと喜ぶに違いない。

きっとまた、笑ってくださるに違いない。

・・・そしてまた彼女は、命をかけて、

王子の危機を救うべく、自らの命を絶つのです。

自分が命を絶つことで、王子様の望みは叶う。

そうしたらきっとまた、笑顔になるに違いない!

・・・。

その笑顔は、見れないけれど。

   ~~~~~~~

これが、リューの人生。

彼女の人生を、オペラの中で生き抜きたいと思います!

・・・応援してくださいね♪

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風邪の季節です

2006-11-18 | 日記・エッセイ・コラム

急に寒くなったような気がします。

電車やレストランでも、暖房が入るようになりました・・・

11月も中旬なので、当たり前といえば当たり前なのですが。

歌い手にとっては、要注意の季節です。

マスクが手放せなくなりました・・・

昔、“口裂け女”というのが流行ったみたいですが、

まさにそんな感じです。

長い髪をして、マスクをしている女・・・

それは私なのさっ!

乾燥もひどいので、ますます風邪をひきやすい環境!

絶対にひきたくないぞ!

紅茶におろした生姜を混ぜて、

黒蜜を混ぜて、今夜も飲もうと思います!

風邪をひかないように、皆さんも気をつけてくださいね!

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トゥーランドットのチケット申し込み

2006-11-16 | 演奏会案内

12月4日(月)と6日(水)のトゥーランドットのチケットが発売になっています。

4日は午後2時開演で自由席でコーヒーつき・・・5,000円、

6日は午後6時半からディナーを召し上がっていただいた後、公演で、

指定席・・・10,000円です。

私の手元にチケットの申込書があり、

それを使って申し込みをしていただけますと、

6日のみ、10,000円が9,000円となります。

優待は、11月29日までにご入金いただいた方に限り有効だそうです。

なんだかとっても、ドキドキしますね。

カラフのため命を捧げる健気な女性リューを歌う早苗を聴きに

ぜひぜひ、お出かけくださいね!

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