作品を書きつづけるという作業は、確信犯が次々と犯罪を重ねるという行為とどこか似たところがある。タブーを犯す勇気がなければその行為は価値を生まない。確信犯であるお前に武器の供給は約束されている。この指先が美と戯れようとするのを誰も止めることはできない。命が続く限りその永久運動は終わらないのだ。
名前もなく肉体も失われて既に亡霊となったお前に当然のことだが棲家はない。逃れる道もない。風にさらされ雨に打たれてなおも前進を続けるのがお前の定め。激しい落雷が耳をつんざく。やがて大地も割れるだろう。それでも・・・。それでも同行者がまったくいないというわけでもない。こんな声が聴こえてきた日もあった。
「明治維新の偉業を達成するまでに多くの志を持った人達の命が失われました。また我が民主党においても昨年の政権交代を見ることなく志半ばで亡くなった同志もおります。このことに思いを馳せる時、私は自らの政治生命の総決算として最後の御奉公をする決意であります。そして同志の皆さんと共に日本を官僚の国から取り戻し、国民の国へと建て直し、次の世代にたいまつを引き継ぎたいと思います。そのために私は政治生命はおろか自らの一命をかけて全力で頑張る決意であります」(二〇一〇年九月十四日民主党代表選における小沢一郎の演説より)
小沢一郎裁判については、これはドレフュス事件の再現と考えると分かりやすい。歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として。歴史がかく進む由縁は人類がその過去から朗らかに決別するためである。
政権交代した民主党の権力を乗っ取った仙石由人は、辛亥革命の成果を簒奪した袁世凱に類推できる。両者はいずれも歴史に抹殺される運命であることにおいて違いはない。歴史捏造政権に明日はないのだ。
かって大日本帝国の転落は、暴支膺懲(ぼうしようちょう)の宣伝でもって開始され、鬼畜米英のスローガンでクライマックスを迎えた。その帰結は長崎と広島に落とされた二発の原爆である。
暴支膺懲(ぼうしようちょう)とは、「暴戻(ぼうれい)支那(しな)ヲ膺懲(ようちょう)ス」を短くした四字熟語であり、「暴虐な支那(中国)を懲らしめよ」の意味。支那事変(日中戦争)における日本軍のスローガンである。この暴支膺懲のキャンペーンを大々的に張って日本を亡国の戦争に追い込んだ張本人が大手マスコミである。大手マスコミこそA級戦犯の頭であった。
官僚や検察権力と呼応して小沢一郎に対し終始ネガティブ・キャンペーンを張り続ける大手マスコミの論調は、戦前におけるマス・メディアの姿勢の再現以外のなにものでもない。
昔陸軍、今検察、といわれる。しかし陸軍、検察それ自体はけっして悪ではない。軍人の正義、検察の正義は、それ自体明らかに立派なものだ。 しかし、マスコミの正義は、戦前においても、現代においても、一度も存在してなかったと言って過言ではない。要は売れればいいのだ。正義は問題ではない。
この国がもう一度滅ぶかどうかは、小沢一郎がどこまで踏ん張れるか、そして国民がマス・メディアの虚妄を見抜くことができるかどうかによる。これが私の歴史的現在の見立てである。
★EL CASO ALFRED DREYFUS, Georges Mèliés 1899
最新の画像[もっと見る]
- 【霊告月記】第七十六回 連句:風にゆられて 3年前
- 【霊告月記】第七十一回 九鬼周造とサルトル 3年前
- 【霊告月記】第七十回 必殺の呪文「コロナ、来るな! 」 3年前
- 【霊告月記】第六十六回 蘇峰と蘆花 忍者になりたかった! 4年前
- 【霊告月記】第六十五回 ムイシュキン公爵とは誰か? 4年前
- 【霊告月記】第五十五回 「ラス・メニーナス」と「資本論」 5年前
- 【霊告月記】第五十四回 輝く" 夜明けのスキャット "から煌めく" Agape "へ 5年前
- 【霊告月記】第五十一回 連帯を求めて孤立を恐れず 5年前
- 【霊告月記】第五十回 君は絶世の美女を見たか? 5年前
- 【霊告月記】第四十八回 本格的な橋川文三の時代がやってくる! 5年前
下記観戦記を読む限りでは負けない小沢一郎が浮かび上がってきます。
http://heiho-go.seesaa.net/article/133885838.html
負担になってやめてしまわれたいようでしたら
終了させてしまいましょう。
戦うダンボールさんが復活するなら、ダンボールネットこそがネット文化の最前線に立てると信じます。
海神さんが、投稿していたので、投稿させていただきます。
小沢一郎についてですか・・・
彼について語ることは、「政治家」について語ることに等しく。
それ以上の言葉は、ありません。
願わくば。。。
ネット社会から、ダンボールさんや、海神さんが去るようなことがありませんよう。
彼らは、ネットの生き字引以前から、ネット社会を生き抜いてきた
貴重な人材です。
私たちは、もっともっと、歴史を学ぶべきです。
それは、もっともっと、世界を知るということに他なりません。
物事を知る。
ということに他なりません。
人生は、無限のように、時に、錯覚しますが
この世は、絶対に無限では、ありません。
この世を、出来る限り、目に留め、助けられる人を可能な限り、救いたい。
それが、私たちの生きがいでした。・・・ね
せめてもの、慰みを与えたい。
それが、・・・
いつの時代も裁かれるのは、少数の人間です。
時代に、
重要なのは、若者の力ですが
武器を持つだけが、血からでもありません。ということを、私たち親の世代は、学んでおり、金を
持つということだけが、人生の幸せでも無い、ということを私達親が、子に教えており、・・・。(バブルという歴史の教訓から)
日本人は、今、彷徨っていますが、日米共同医学の技術力故、待ったなしの、超高齢化社会がやってきます。(小沢さんとは、関係ありません。失礼しました)
結局は、「愛」を知っているか、知っていないかにかかってくると思うのです。
愛とは、何かを・・・
知っている人は知らない人に教える。
知らない人にこそ、生き残って欲しいです。
「愛」とは、何かということを知るために。
「日本人」には、縁遠いでしょうか。?
「最近」そうでも、無いはずです。
731部隊の話題も全く、ありませんし。