古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三章 五人組改連判・その七

2011年06月03日 11時15分29秒 | 古文書の初歩

 

 

第二ページ一つ書き(上の写真)

解読

一 御納米初納より御米拂切迄御蔵番

  人付置火事盗人之用心ハ不及言ニ御

  米大切ニ仕差図次第江戸廻シ可仕候

読み方

一つ ご納米、初納よりお米拂切(はらいきり)まで、お蔵番

   人つけ置き、火事・盗人の用心は言うに及ばず、お

   米大切に仕り、指図次第、江戸廻し仕るべく候

解説一、納付するお米は、初納より払い切りまで、蔵に番人を附けて置き

   火事や盗人の用心は言うに及ばず、お米を大切に扱い、指図

   有り次第、江戸廻し(江戸へ送る)にする事。

「御米拂切迄」・・・「迄」はちょっと読めませんが、占にしんにゅうの字です。 

「御蔵番人」も読みにくい文字です。 「不及言」・・・「言」は「云」の崩しではなく「言」の崩しです。 「差図」の「図」も昔の画数の多い図です。