五人組連判改め第二ページの一つ書き二番目から
解読
一 御年貢米初納より火之元別而念入五人
組之儀者相互ニ致吟味村中申合所々ニ
番屋を建番人差置火之用心村中
触させ可申候風吹候節者番人を増
夜ニ入候ハゝ無油断火之元夜中触させ
読み方
一つ 御年貢米初納より、火の元別而(わけて)念入五人
組の儀は、相互に吟味致し、村中申し合わせ、所どころに
番屋を建て、番人差し置き、火の用心村中
触れさせ申すべく候。風吹き候節は、番人を増し
夜ニ入り候わば油断無く火の元夜中触れさせ
解説一 お年貢米初納より、火の元にはわけて念を入れ五人組については、相互に吟味し、村中で申し合わせ、所々ニ番小屋を建て、番人を配置しておき、火の用心を村中に触れさせ(触れて廻る)なさい。大風が吹いた時は、番人を増やし夜になったら、油断することなく、火の元(用心)夜中触れさせ、
「別而」・・・「わけて」と読みます。当て字です。こういう当て字は種々様々有ります。「相互」・・・「互」が難読です。 「吟味」・・・「検討」「調査」。 「番」・・・難しいが覚えて下さい。 「差置」・・・「差」は何度も出ました。 「置」・・・難読、覚えましょう。 「節」も然り。 「油断」・・・この「断」と言う字も前に出ました。