古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第四章 極月改書・その十八

2011年06月26日 11時52分17秒 | 古文書の初歩


 

 

 

第九ページの七行目から

解読

 一此度ハ川口悪敷候而洲鼻堤の如く相成汐干

 に者舟偏に帶(ひらた)壱艘茂通イ兼候様相成夫故川外ニ而

 津浪山の如く打合イ其汐嵩四丈計りニて下地

読み方

 一つ この度は、川口悪しく候て、洲鼻堤の如く相成り、汐干

 には、舟偏に帶(ひらた)壱艘も通い兼ね候様相成り、それ故川外にて

 津浪山の如く打ち合い、其の汐嵩四丈計り(ばかり)にて、下地

解説 「川口悪しく候て」・・・川口の状況が悪くて。 「洲鼻」・・・洲とは中洲の事と思われます。鼻は先端の事。中洲の先が、堤の様になって。 「汐干」・・・干潮。引き潮。 「に者」・・・「に」は左に点が有るので少し疑問ですが、この点はキズかも解りません。「者」は「は」  「舟」扁に「帯」で「ひらた(舟)」底の浅い川舟のこと。この状況は、ちょうど大潮の時期で、川口の状況が悪く、中洲の先が堤の様になり、干潮時には川舟一艘も通る事が出来ず、その為(?)川の外で(沖合で)津波は山の様に打ち合い、汐の高さは約十二㍍程で。 次ページへ続く。舟偏に帶は苦しいですが、この漢字を出す事が出来ません。お許し下さい。