古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第四章 極月改書・その十四

2011年06月22日 14時49分39秒 | 古文書の初歩

 

 

 

第八ページの四行目から

 解読 

  又夫ヨリ弐つ三つ打来り候へ共前ヨリ小浪ニ御座候

 扨家流留マリ者下地廣小路ヨリ上ミ之弐三軒目ニ而

 泊り夫ヨリ流残り之下タ町者納屋石垣抔者川中へ

 読み方

 又、夫れより二つ三つ打ち来たり候へども、前より小波に御座候

 さて、家流れ留まりは、下地廣小路よりカミの弐・三軒目にて

 泊まり、夫れより流れ残りのシタ町は、納屋石垣などは、川中へ

 

 解説 「弐つ」・・・「つ」は「川」の変体仮名。 「候へ共」・・・「そうらえども」

 「御座候」・・・こんな「候」もあります。前に出ました。「ございました」

 「上ミ」・・・「上」を「かみ」と読むときは、「ミ」と送り仮名を付ける。

 「泊り」・・・読みにくい。当て字で「止まる」と同じ意味に使っています。 

 「残りの」・・・形で覚えて下さい。「残り」の次に長い「之」が有ります。