古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十八章 潮御崎神社・古記録その八十二

2013年09月04日 05時32分27秒 | 古文書の初歩

 

潮御崎神社古記録第二十頁「神主返答」上の画像の一行目

 

解読 与利我等家ニ左様之傳へ無之候処、今度新ニ

 

読み より我等家に左様の伝えこれ無く候処、この度新に

 

解説 「与利」・・・「より」。これは平仮名の元になった漢字の「与」と「利」です。これは変体仮名とは言いません。 次は「我等」・・・「等」が難しいですが、この様な書き方もあります。 「左様之」・・・さようの。その様な。 「傳へ」・・・これは読みやすい字です。言い伝え。先祖から言い伝えられて来た事。 次は「無之候処」・・・これ無く候処。その様な言い伝えは無かった所に。「処」の上の点が「候」です。 「今度」・・・「今」と言う字がかすれていて読みにくいですが、何度も出ている字です。『このたび』。 最後は「新に」・・・『あらたに』。