古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十八章 潮御崎神社・古記録その九十九

2013年09月22日 07時45分30秒 | 古文書の初歩

 

 

潮御崎神社古記録第二三頁「神主再々返答」上の四行目

 

解読 我ホ義寺社御改之義ニ付、其元江参申例無之(候)。

 

読み 我等義寺社お改めの義に付き、其の元へ参り申す例これ無く(候)。

 

解説 「我ホ義」・・・私どもとしては。「ホ」は「等」の崩し字で、「我等」と言う字が前行・本行・次行と三行続けて出て来ますが、それぞれ書き方が異なっています。前行の「我」と本行・次行の「我」は少し違い、「等」も本業だけ最も一般的な「ホ」の形になっています。 「寺社御改之義」・・・ここは比較的やさしい。寺社お改め(検査)の件について。 「其元江」・・・そちらへ。「元」は「許」又は「下」の方が意味が通じます。 「参申例無之」・・・行く先例は無く。「参り申す」は「行く」。 文意・・・私どもとしては、寺社検査の件について、そちらへ(三浦へ)お伺いする先例は御座いません。