かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

馬場あき子の外国詠 208(アフリカ)

2019-04-06 17:29:46 | 短歌の鑑賞
馬場あき子の旅の歌27(2010年4月実施)
    【飛天の道】『飛天の道』(2000年刊)168頁~
     参加者:K・I、N・I、Y・I、K・T、T・S、
         藤本満須子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
     レポーター:藤本満須子 司会とまとめ:鹿取 未放



208 大鳴沙ゴビの砂打つ音たてて悲しむ飛天雨降らしけり

          (レポート)
 鳴沙山から吹き下ろす風が音をたててゴビの砂を打っている。三句めの「音たてて」は上の句下の句に掛かり、上の句は砂の音でありまた下の句の風の音でもあろう。この「音たてて」により歌の姿が立ち上がってくるように感じる。乾燥した砂の大地、それを悲しんだ飛天が雨を降らしたのだ。飛天の表情から「悲しむ飛天」とよみ、その時、ゴビ砂漠に雨が降ったのだ。しかし雨ではなく吹き荒れる風の音だったかもしれない。(藤本)


     (まとめ)
★「ゴビの砂打つ音たてて」は力強いリズムに迫力がある。たとえ全体が幻想だとしても、ここは 音立てて砂漠に雨の降る情景を思い浮かべたい。相当激しい雨だ。乾燥したゴビを悲しんで飛天 が雨を降らせてくれたのだ。(鹿取)

コメント
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