かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

馬場あき子の外国詠 288(トルコ)

2019-07-02 19:22:06 | 短歌の鑑賞
 ブログ版馬場あき子の外国詠38(2011年4月実施)
  【遊光】『飛種』(1996年刊)P125~
   参加者:N・I、曽我亮子、藤本満須子、鹿取未放
   レポーター:N・I 司会と記録:鹿取未放


288 マリア終焉の地はここなりと胡桃の風音にさやげる山に連れゆく

     (当日意見)
★胡桃が風に鳴るような寂しいところ。(藤本)


     (まとめ)
 「聖母マリアの家」辺りでマリアはヨハネの死後ひとり生きたといわれている。今ある建物は20世紀になってから建てられたものというが、胡桃の広い葉が風に鳴る音が寂しさをいよいよ深いものにしている。山に連れて行ってくれたのは、旅行ガイドなのだろう。(鹿取)

コメント
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