かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

 写真入り 馬場あき子の外国詠  136(ネパール)

2019-12-24 19:19:55 | 短歌の鑑賞
        
           
          ジョムソン空港、対岸のホテルから遠望したところ

  写真入り 馬場あき子の外国詠17(2009年4月実施)
    【ムスタン】『ゆふがほの家』(2006年刊)86頁~  
     参加者:K・I、N・I、T・K、T・S、N・T、
         藤本満須子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
     レポーター:T・H 司会とまとめ:鹿取 未放
                    

ネパールのアッパームスタンに「こしひかり」を実らせた
  近藤亨翁をたずねてジョムソンに行った。
(この詞書のような2行は、「ニルギリ」の章全般に掛かる。鹿取注)

                            
136 ムスタンをいづこといはん未踏峰ニルギリを仰ぐ灯のとぼしけれ

     (まとめ)
 ムスタンという土地を人に説明するにはどこにあると言えばよいのだろうか。7061メートルの未踏峰ニルギリを仰ぐ貧しく小さな村で、見える灯も乏しいものだよ、とでも言おうか。
 ムスタンはかつてムスタン王国があった地方で、今はダウラギリ県ムスタン郡といい、ムスタンは王国の跡が残る北側をアッパームスタン、南をアンダームスタンと呼ぶ。馬場一行が訪ねたジョムソンはアンダームスタンに属し、ムスタン郡の郡都である。100年ほど前、川口慧海が3ヶ月ほど滞在したマルファ村はジョムソンの隣村である。(鹿取)





       

                隊商と行き会った


       

                ジョムソン街道を行く人たち


       

                
         買い出しから帰宅するらしい土地の人々。農場の門より 

       
         
コメント
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