農場のリンゴ、放し飼いの鶏が走り回っていた
飛行場そばのジョムソンの町並み
写真入り 馬場あき子の外国詠17(2009年4月実施)
【ムスタン】『ゆふがほの家』(2006年刊)86頁~
参加者:K・I、N・I、T・K、T・S、N・T、
藤本満須子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:T・H 司会とまとめ:鹿取 未放
ネパールのアッパームスタンに「こしひかり」を実らせた
近藤亨翁をたずねてジョムソンに行った。
(この詞書のような2行は、「ニルギリ」の章全般に掛かる。鹿取注)
138 ヒマールと呼べば何だか土地びとのやうなりムスタンの林檎はうまし
(レポート)
近藤亨氏が苦労して実らせた林檎を召し上がった。美味しかった。「ヒマール」とは、その林檎に付けられた名前だろうか。それともその地の名称なのだろうか。「ヒマール」と口に出して発音してみると、何か土地の人になったような親しみが湧き、また林檎のおいしさは近藤氏のご苦労を思ってのおいしさであろう。(T・H)
(当日意見)
★「ヒマール」は、ヒマラヤを呼ぶ土地の人のことばです。林檎を食べた農場はジョムソンにあり
ました。飛行場からホテルまで歩いて50分、農場は飛行場と反対方向で、歩いたら30~40
分くらいでしょうか、そこを馬で移動しました。ホテルから下の隊商が通る広い平坦な道まで、
150メートルくらいでしょうか、急坂でしたが、その先は平坦な道でした。ただ整備されてい
ないので石ころごろごろですし、橋のないカリガンダキ川の浅瀬をそうっと渡りました。農場に
は林檎のほか鍛冶屋のような設備があったり、鶏が放し飼いになったりしていました。その対岸
には鯉の養殖場が設けられ、田んぼもありました。研修に来る人たちの為の平屋建ての宿泊施設
もありました。リンゴは紅玉より少し小さめで、とても芳香があり、むちっと果肉が締まってい
て果汁たっぷり、リンゴ本来の甘酸っぱい味で、ほんとうに美味しかったです。(鹿取)