ネパール最古の仏教寺院と言われ、世界遺産に登録されているスワヤンブナートの旗
(絵はがきより)
カトマンズ郊外にあるスワヤンブナートに昇る石段、
上の絵はがきの真ん中右寄りにこの石段が見えている
これはカトマンズのダルパール広場にある建物の壁面
馬場あき子の外国詠 20(2009年8月実施)
【牛】『ゆふがほの家』(2006年刊)94頁~
参加者:N・I、Y・I、泉可奈、S・S、T・S、曽我亮子、
T・H、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:T・H 司会とまとめ:鹿取 未放
159 喇嘛(ラマ)の旗ヒンドゥーの鐘カトマンズの朝露にゆるくわれを目覚ます
(レポート)
朝、部屋の窓から通りを眺めておられると、そこにはラマ教の教えを記した布の旗がひらめいていたり、ヒンドゥー教のマニ車を回す音などが響いてくる。それらを見たり聞いたりしていると自然に目が覚めてくる。(T・H)
(当日意見)
★ヒンドゥー教の鐘は、とても軽い音がする。(S・S)
(まとめ)
カトマンズは非常にお寺の多い街である。ラマ教とはチベット仏教のこと。カトマンズ近郊でたくさんの寺院を見て回ったけれど、正直ラマ教とヒンドゥーの寺の区別はまったく分からなかった。ところでカトマンズは排気ガスがひどく埃っぽい街で、マスクをして歩いている人がたくさんいる。朝も常に靄がかかっている場合が多いそうだ。ここは露だが、そういう埃っぽさを洗うように露で湿った朝、窓からは喇嘛の旗がなびいているのがぼんやりと見え、ヒンドゥー寺院の鐘の音も響いてくる。それら異郷の風物が旅の疲れで眠っていた自分をゆっくりと目覚めさせる。「ゆるく」の語の使い方がうまい。「喇嘛(ラマ)の旗ヒンドゥーの鐘」は、対句的に語調を整えるために使っているのでそれほど厳密に考えなくても良いのだろう。(鹿取)