2024年度版 馬場あき子の旅の歌36(2011年2月実施)
【シベリア上空にて】『飛種』118頁~
参加者: N・I、Y・I、崎尾廣子、佐々木実之、曽我亮子、
T・H、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:T・H 司会とまとめ:鹿取 未放
275 魂は雲に紛れてありと言ひて青森の巫の泣きしシベリア
(レポート)
いたこは一生懸命祈ったが、依頼人の願う魂は、彼女の口に出てこない。それで彼女は「雲に紛れて彼の地をさまようているのですよ」と言ってその情景を偲んで泣いていた。(T・H)
276 収容所(ラーゲリ)の針葉樹林に死にしもの若ければいまだ苦しむといふ
(レポート)
いたこの言うには「シベリアの森で、樹木の伐採に働いて命を落とした若者は、若いのでまだその魂は存分に納得せず、成仏できずに、この世の何処かで苦しんでいるのですよ」と。(T・H)
(まとめ)
酷寒の地で亡くなった人の魂は、余りに若かったので未だ苦しんでいるといたこが言ったのだろう。「収容所(ラーゲリ)の針葉樹林に死にし」は伐採作業に従事した人達のみをいうのではなく、彼の地で亡くなった兵達全てを指しているのだろう。
(鹿取)
【シベリア上空にて】『飛種』118頁~
参加者: N・I、Y・I、崎尾廣子、佐々木実之、曽我亮子、
T・H、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:T・H 司会とまとめ:鹿取 未放
275 魂は雲に紛れてありと言ひて青森の巫の泣きしシベリア
(レポート)
いたこは一生懸命祈ったが、依頼人の願う魂は、彼女の口に出てこない。それで彼女は「雲に紛れて彼の地をさまようているのですよ」と言ってその情景を偲んで泣いていた。(T・H)
276 収容所(ラーゲリ)の針葉樹林に死にしもの若ければいまだ苦しむといふ
(レポート)
いたこの言うには「シベリアの森で、樹木の伐採に働いて命を落とした若者は、若いのでまだその魂は存分に納得せず、成仏できずに、この世の何処かで苦しんでいるのですよ」と。(T・H)
(まとめ)
酷寒の地で亡くなった人の魂は、余りに若かったので未だ苦しんでいるといたこが言ったのだろう。「収容所(ラーゲリ)の針葉樹林に死にし」は伐採作業に従事した人達のみをいうのではなく、彼の地で亡くなった兵達全てを指しているのだろう。
(鹿取)
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