渡辺松男研究42(2016年9月実施)『寒気氾濫』(1997年)
【明快なる樹々】P143~
参加者:M・S、鈴木良明、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:鈴木 良明 司会と記録:鹿取 未放
350 樹々の根のあらわな崖に音たてて春の疾風がぶつかりつづく
(レポート)
山の中では、がけ崩れなどによって、樹々の根があらわになっているところをよく見かける。そこに春の疾風が容赦なく打ちつけて、さらに浸食はすすむだろう。山中の春の樹々といえど、決して安泰ではなく、自然の大きなうねり、変化の中で、かろうじて命を繋いでいる樹々もあるのだ。(鈴木)
(当日意見)
★「樹々の根のあらわな崖に」って簡潔に情景を捉えた歌い起こしが素敵だなと思いました。
地味ですけどとてもいい歌だと思います。(慧子)
★崖崩れでなくても、木の根があらわになっている崖はよく見かけますよね。木にとっては「春
の疾風がぶつかりつづく」のは辛い状況でしょうが、読む方は小気味よい感じがします。す
がすがした感じですね。(鹿取)
★これは春一番を歌っている気がします。その後春が来て芽吹きが始まるんですね。鈴木さん
は「かろうじて命を繋いでいる樹々もあるのだ」って辛さを耐えている樹々のことを書いてい
らして、歌ってここまで読むのかと感心しました。(M・S)
★春一番も含むでしょうが「ぶつかりつづく」だから、ある一日のことではなくもう少し長い
スパン、このところ毎日毎日「疾風がぶつかりつづく」ということだと思います。(鹿取)
【明快なる樹々】P143~
参加者:M・S、鈴木良明、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:鈴木 良明 司会と記録:鹿取 未放
350 樹々の根のあらわな崖に音たてて春の疾風がぶつかりつづく
(レポート)
山の中では、がけ崩れなどによって、樹々の根があらわになっているところをよく見かける。そこに春の疾風が容赦なく打ちつけて、さらに浸食はすすむだろう。山中の春の樹々といえど、決して安泰ではなく、自然の大きなうねり、変化の中で、かろうじて命を繋いでいる樹々もあるのだ。(鈴木)
(当日意見)
★「樹々の根のあらわな崖に」って簡潔に情景を捉えた歌い起こしが素敵だなと思いました。
地味ですけどとてもいい歌だと思います。(慧子)
★崖崩れでなくても、木の根があらわになっている崖はよく見かけますよね。木にとっては「春
の疾風がぶつかりつづく」のは辛い状況でしょうが、読む方は小気味よい感じがします。す
がすがした感じですね。(鹿取)
★これは春一番を歌っている気がします。その後春が来て芽吹きが始まるんですね。鈴木さん
は「かろうじて命を繋いでいる樹々もあるのだ」って辛さを耐えている樹々のことを書いてい
らして、歌ってここまで読むのかと感心しました。(M・S)
★春一番も含むでしょうが「ぶつかりつづく」だから、ある一日のことではなくもう少し長い
スパン、このところ毎日毎日「疾風がぶつかりつづく」ということだと思います。(鹿取)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます