ブログ版 清見糺の短歌鑑賞 10 スペイン・ポルトガル
鎌倉なぎさの会
75 麦の穂はすでに刈られてラ・マンチャは黄金(きん)に乾いた光りの平
「かりん」95年10月号
マドリードからトレドへ向かうバスから見た風景。ラ・マンチャとは乾いた大地という意味だそうだ。初案は「麦の穂はすでに刈られてラ・マンチャの大地は乾いた茶色の平」。文字通り茶色の乾いた畑土が見渡す限り続いていたのであろう。折からの陽光に照らされて、あたかも麦の穂が輝くように土が輝いていたのであろうか。「黄金」と「光り」がやや受け取りにくい。
★ 結句に類想がある。(田村広志)
にんげんの水行の跡すべて消し海はしづけきひかりの平『水行』高野公彦
鎌倉なぎさの会
75 麦の穂はすでに刈られてラ・マンチャは黄金(きん)に乾いた光りの平
「かりん」95年10月号
マドリードからトレドへ向かうバスから見た風景。ラ・マンチャとは乾いた大地という意味だそうだ。初案は「麦の穂はすでに刈られてラ・マンチャの大地は乾いた茶色の平」。文字通り茶色の乾いた畑土が見渡す限り続いていたのであろう。折からの陽光に照らされて、あたかも麦の穂が輝くように土が輝いていたのであろうか。「黄金」と「光り」がやや受け取りにくい。
★ 結句に類想がある。(田村広志)
にんげんの水行の跡すべて消し海はしづけきひかりの平『水行』高野公彦
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