かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

馬場あき子の外国詠 341 スイス③

2025-01-02 16:02:57 | 短歌の鑑賞

※今日でブログ開始2222日だそうです!

(どういう訳か、今日に限って証拠写真がアップロードできません)

 6年ということですが、それはこのパソコンに替えてからの日数、

古いパソコン分から数えると10年以上は経ってるはずです♪

今年もどうぞよろしくお願いします♡

 

 2024年度版 馬場あき子旅の歌47(2012年1月実施)
      【アルプスの兎】『太鼓の空間』(2008年刊)170頁~
     参加者:N・I、K・I、井上久美子、崎尾廣子、鈴木良明、
              T・S、曽我亮子、藤本満須子、渡部慧子、鹿取未放
    レポーター:藤本満須子         司会とまとめ:鹿取 未放    
               
    
341 シャンパンのグラスに透ける一夜花(ひとよばな)明日なき白か月下の美人

            (レポート)
 開花した一夜花の月下美人、この大輪はもう明日には見られないのだろうか、シャンパンを飲みながらそのグラスの透明な美しさに映っている月下美人の儚さに深く心を動かされている作者。「明日なき白か」と述べたところにこの歌の広がり、作者の感慨が伝わってくる。(藤本)


          (まとめ)
 「明日なき白か」の「か」は疑問ではなく詠嘆である。だから「明日には見られないのだろうか」ではなく、「明日はもう見られないのだなあ」と詠嘆し、一夜かぎりの花に対してつくづくと惜しんでいるのだ。だからシャンパンではかなく美しい月下美人を讃えている。このクールという町の小さなホテルに一夜のみ宿る〈われ〉の哀感がしみじみと伝わってくる。(鹿取)


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