「プロメテウス」を見てきた。
ネタバレがあるので、これから見ようと思っている人は、ここまでにしてください。
人類を作ったのは神でも進化でもDNAでもないのか?
じゃ、何?
うーん、もうちょっとを期待したんだけどなぁ。
最新のCGによるスケール感を楽しむ映画かな。あるといいな、と思うようなテクノロジーも結構あるけど...
内容は、重要な調査チームでありながら、よくある統制を欠いた自分勝手な行動をする人がいたり、性急に慎重性のない探査を始めたり、想像されるとおりの秘密の目的があったりと、ありがちな設定が目立つのはちょっと残念。
造形物(生物)やその幼生が乗って飛び立った宇宙船が、まさに「エイリアン」の1作目に登場し、遭難していた宇宙船と同じ形をしている。
リドリー・スコットの作品は「ブレードランナー」がすごく気に入っている。「エイリアン」も彼の作品だが、造形物(生物)の姿に重きを置きすぎているのが、僕には、ちょっと、そっちじゃなく...という感じだ。ただ、この「プロメテウス」はまさに「エイリアン」の原点のようなもの。関係性を探りながら見るとそれなりに面白い。
ノオミ・ラパスはスウェーデン映画「ミレニアム」でドラゴンタトゥーを入れた特異な役回りだったが、かなりはまっていて、社会的に疎外されていながら結構強く生きている、たくましい女であったと思うが、本作でもさらに、ちょっとやりすぎ?と思うほどのスーパーウーマンになっている。
ちなみに「ミレニアム」が気に入っているので、リメイク版の「ドラゴンタトゥーの女」は見ていないのだが、リスベット役のルーニー・マーラはきついメイクの後ろにきれいな顔が見えるのが、ちょっとこの映画のイメージに合わないような気がしている。ノオミ・ラパスはけっしてブスではないけど、印象の強い顔をしていて、パンクなリスベット役にはそのほうがあっていると思う。