欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

『天井が凹面状に凹んでいるのは、欠陥で無く、わざとです!』

2015年12月11日 08時46分15秒 | 建築のうんちく




『建築に於いて、天井は平面で無いのが普通!! 』



よほど天井が高い建築物で無い限り、天井は平面ではありません。

『凹面状に中央が凹んでいます。』



つまり、壁周辺の天井の高さよりも、中央付近の天井高が、若干高いのです!



『これは、何故か?』



答えは、人の視覚にあります。

『もし、天井を完全な平面にしてしまうと、天井の中央付近が、下に垂れて見えます。』



…ですから、人が室内に居て、天井を見上げた時に、天井が水平に見える様に、天井の中央付近を高くして、凹面状の天井にする訳です!



天井高の低い日本家屋ならではの工夫なのです。

『日本の匠のワザは、こんな、目立たない場所にも、使われています。』



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