昔の日本では、木造建築は、2階建てしか認められませんでした。
しかし現在では、木造3階建て住宅も、一般的となりました。
ここまでは、普通に理解できますが、最近では、世界中に『木造ビル』があるからびっくりです。
この状況には、2つの原因があります。
一つ目は、地球温暖化を防ぐために、CO2 を出さない建材の使用が求められているからです。
樹木は、大気中のCO2を吸って大きくなります。
この樹木を材木として建物を建てた場合、材木の中に大気中のCO2を取り込めた状態が維持されます。
もし建物が古くなり、建物が解体され、建物に使用していた材木が焼却された場合、材木の中に取り込められていたCO2は、大気中に放出されます。
このCO2は、樹木が育成する際に、樹木が大気中から取り入れたCO2なので、大気中のCO2が増えることにはなりません。
そして、2つ目、最近は、材木を薬品で処理することにより、材木を燃えなくすることが可能になったからです。
昔の材木は可焼材、今の材木は不燃材なのです。
以上の2つの理由から、大型の高層ビル建築物にも材木が使用されるようになったのです。
材木だけが持つ暖かみや、木目を見ると落ち着く印象を、誰もが求めています。
これからもっと木造ビルが増えることになると思われます。