欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

『コンクリート同士が接着する事は、決して無いのに…!!』

2015年10月29日 09時24分51秒 | プロフェッショナルツール




『ある評論家が、マンションの割れたコンクリートコアを前に…』



『横浜の欠陥??マンション報道』以降、マンションの欠陥を『専門家らしき??人達』がTVでコメントする事が多くなりました。


…先日も、『専門家らしき??評論家』がTVに出て居て、あるマンションの『コンクリートコア』をハンマーで叩いて、二つに割っていました…

そして…


『ほら、コンクリート同士が接着していないでしょう!!』

『これ、まさしく、欠陥です!』


…と、やっていました。



…これは、『専門家らしき??評論家』がよくやる『手品』なのです!


『コンクリートと言う脆性材料は、接着と言う現象は決して起こりません。材料化学の常識です。』

…では、なぜ、コンクリートコアが割れるのでしょうか?



『答えは簡単です!』

…わざと、コンクリートを流す時に出来た、最初に流し込んだコンクリートと、後から流し込んだコンクリートの境目のサンプルを取り、そこを狙ってハンマーで叩くからです。



この境目の部分では、『アンカー効果』と言われる仕組みで、コンクリートとコンクリートが『付着』している状態です。



『これを、わかり易く説明すると、玩具のレゴブロックの凹凸で、お互いのレゴブロックがくっついている様に、コンクリート組織の凸凹が、お互いのコンクリートをくっつけています。』



これは、化学で言う『接着』ではなく、『機械的接合』と言われる現象です!

『こんな事も、専門家らしき??評論家』は知らないのですね。

よく、恥ずかしくも無くTVに出るものです。


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